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米Top Layer Networks、アプリケーションレイヤまでを守る高速ファイアウォールを発表


米Top Layer Networksの製品開発担当副社長、Mike Paquette氏

Attack Mitigator IPS 5500
 米Top Layer Networks, Inc.(以下、トップレイヤー)は、セキュリティアプライアンス「Attack Mitigator IPS 5500」(以下、IPS 5500)の3機種を、2004年3月末に世界同時販売すると発表した。価格はオープンだが、参考価格はエントリーモデルの「5500-100」で600万円からとなる見込み。

 IPS 5500は、トップレイヤーが開発したTopInspect Deep Packet Inspection技術により、アプリケーションレイヤまでの攻撃から企業のリソースを防御可能なファイアウォール型IDS。既存のルータと組み合わせてのネットワーク防御、重要なコンピューティング資源の防御、といった用途に使用する。

 同社の製品開発担当副社長、Mike Paquette氏によれば「IPS 5500は、レイヤ3や4防御だけでなく、企業が必要としている、アプリケーションのさらに深いレベルまで認識しての防御ができる。また、既存のファイアウォールでは対応できないDDoS(分散型DoS)にも対応できるし、既存の脆弱性を利用するワームに加え、未知の脆弱性を攻撃するものからもネットワークを守ることが可能だ」とのこと。

 また同製品の特長として、ASICベースの高速処理能力をあげた。「最上位機では4Gbpsのスループットを実現し、毎秒60,000コネクションの分析を可能とする能力がある」(同氏)。こうした高い処理能力により、攻撃を受けた場合でも、業務に支障を来さずに処理することが可能という。

 ネットワークインターフェイスは各機種とも10/100Base×4、冗長化用の1000Base-SX×2、管理用の10/100Base×4を持つほか、上位の2機種はGigabit Ethernetを4ポート装備する。なお、上位2機種は処理能力が異なるだけで、インターフェイスは同一となっている。

 同社では、金融機関、企業、サービス事業者、官公庁や大学などを対象とし、発売後1年間で50社への導入を目標としている。トップレイヤーネットワークスジャパン株式会社の代表取締役、Dan Thomas氏は、「今までは、マルチギガビットクラスのパフォーマンスと高い防御能力を持つ製品が市場に存在しなかった。そのため、通信キャリアにはこうした製品に対するニーズがあると見ており、まずはそうしたところから導入が進むのではないか」との見通しを述べていた。



URL
  トップレイヤーネットワークスジャパン株式会社
  http://www.toplayer.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.toplayer.co.jp/press/press03/p_1118.html
  製品情報(IPS 5500)
  http://www.toplayer.co.jp/products/01_attack_5500.html


( 石井 一志 )
2003/11/18 20:53

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