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クリアスウィフト、フィルタリング機能を強化したスパム対策ソリューションを販売


 クリアスウィフト株式会社は12月4日、既に販売されているアンチスパムメールゲートウェイソフトウェア「CS MAILSweeper 4.3 for SMTP(以下、MAILSweeper)」に、新たにスパムメール分析フィルタと、スパムメールデータベース「spamActive」を追加して構成される「スパムメール対策ソリューション」を12月4日より販売を開始すると発表した。

 追加されたスパムメール分析フィルタは、1)メールの件名や本文テキストで使用される単語やフレーズを分析して判別を行う「テキスト分析」、2)スパムメールによくある文章構造などの傾向と比較してフィルタリングを行う「ヒューリスティック分析」、3)スパムと非スパム両方に含まれる単語を自己学習し、利用される環境に合わせたホワイトリストを作成して判別を行う「ベイズ分析」の3つの技術によりフィルタリング精度を高めた。

 spamActiveは、同社がスパムメールの傾向や大量にスパムメールを発しているメールサーバーなどの情報をデータベースに蓄積し、Mail Sweeperがそれを自動ダウンロードすることにより、新たなスパムメールへの対策がいち早く行える。


テクニカルサービスマネージャー Steave Lrving氏
 同社によると、同ソリューションを利用することによりスパムメールの検知率の向上と、正規のメールをスパムメールと判別してしまう誤検知率の低下が実現できるという。テクニカルサービスマネージャーのSteave Lrving氏は「ソリューション導入時で検知率92%から98%、さらにユーザーが最も心配する誤検知は1000件に1件まで低下できる」と語る。また、フィルタリングレベル(しきい値)をユーザーで調整でき、例えばスパムに近いが正規のメールの可能性もあるメールについては、件名にスパムの可能性を示す文字を入れるように設定することも可能だ。

 対応OSはWindows 2000 SP2以上。価格は、スパムメール分析フィルタを含めたMAILSweeperのライセンスが550,000円(50ユーザー)から、spamActiveの使用料が年間でMAILSweeperのライセンス価格の10%。また、全機能を備えた評価版が同社のホームページからダウンロードできる。


スパムメールも進化している

スパムメールが占める割合の調査結果
 同社が9月から11月にかけて行った調査によると、受信するすべてのメールの中でスパムメールが占める割合は9月が17%、10月が20%、11月が28%と急速に増えているという。また、ガートナーの調査によると平均で50%を占めるというデータもある。Lrving氏によると、スパム業者はユーザーがメールを読む読まない限らず、メールボックスに何通届けたかによって報酬を受けるケースが多いので、スパム対策ソフトのフィルタリングにひっかからないよう、新たな手法を使って正規のメールを装うよう開発を続けているという。

 Lrving氏は「我々はスパム業者の送信元や使うツール、新たな手法を分析してspamActiveに反映させるので、ユーザーは常に最新の対策が行える。スパムメールが原因によるITリソースの圧迫を回避し、従業員を仕事に集中させることができるので、無駄なコストの削減につながる」とスパム対策の重要性を強調した。



URL
  クリアスウィフト株式会社
  http://www.clearswift.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.clearswift.co.jp/news/press_031204.html


( 朝夷 剛士 )
2003/12/04 18:03

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