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Telecom-ISAC JAPAN、年末年始休暇へ向けWindows端末へのパッチ適用を呼びかけ


 セキュリティ団体「Telecom-ISAC(Information Sharing and Analysis Center) Japan」は12月24日、クリスマスから年末年始にかけての長期休暇に先立ち、企業のIT管理者へ向けWindows端末へのパッチ適用を呼びかけた。

 Telecom-ISAC Japanは、情報通信インフラでのサービス提供の上で妨げとなる各種インシデントを収集・分析、その情報を情報通信業界の会員間で共有して、強固な情報通信基盤を提供することを目指して、2002年7月に設立された。

 同団体では、長期休暇期間中にWebサイトの改ざんやウイルスの蔓延などのインシデントが多発する傾向にあるとしている。発見から1カ月が経過した脆弱性「MS03-049」では、SlammerやBlasterに匹敵する被害の発生が懸念されており、2003年8月のBlasterワーム発生時には、セキュリティパッチ適用により被害に格差があったことも指摘している。

 企業のIT管理者へは、ユーザーに対し「Windows Update」の実施を繰り返し喚起し、「MS03-049」の修正プログラムを含む最新のセキュリティパッチを適用する対策の徹底を呼びかけている。また、マイクロソフト提供の脆弱点確認ツール「Microsoft Baseline Security Analyzer(MBSA)」を利用したクライアントへのパッチ適用状況の把握・管理も推奨している。

 また、Blasterワーム発生の際には、社内LANへの外部からのモバイルPCなどの持ちこみによる感染が問題となっており、休暇明けにはこうした端末へのLAN接続前のアンチウイルスチェックも強く勧めている。



URL
  Telecom-ISAC Japan
  https://www.telecom-isac.jp/
  ニュースリリース
  https://www.telecom-isac.jp/news/alert20031224.html
  Microsoft Baseline Security Analyzer
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/tools/mbsahome.asp
  「MS03-049」の脆弱性
  http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS03-049.asp

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( 岩崎 宰守 )
2003/12/24 19:20

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