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チェック・ポイント、ネットワーク内部の防御に特化したセキュリティアプライアンスを発表


Check Point InterSpectの利用イメージ

設定画面イメージ
 イスラエルのCheck Point Software Technologies Ltd.(以下、チェック・ポイント)は1月20日(米国時間)、セキュリティアプライアンス「Check Point InterSpect」を発表した。日本での出荷は2月以降、価格は171万円からとなる予定。

 Check Point InterSpectは、企業内部でのセキュリティを確保するアプライアンスサーバーで、ファイアウォールの内側に設置される。同製品では、企業内のPC群を任意の規模(部門ごと、など)で「ゾーン」として分割、ゾーン間を流れるデータを、ネットワークレイヤからアプリケーションレイヤまでチェックする。異常な振る舞いをするプロトコルなどの不正通信を検知、カットするが、VPN-1などにも備えられている「SmartDefense」によって、既知/未知双方の脅威に対応できるのが特徴という。

 その結果、企業はネットワークを安定した状況のまま運用し続けることが可能になる。対応するプロトコルはデータベースで利用されるSQL、MSBlastが悪用したDCE-RPCなどのほか、代表的なプロトコルは一通りサポートしているとのこと。

 また、ゾーン内のPCがMSBlastなどのワームに感染してしまった場合には、そのPCの存在するゾーンをほかのゾーンから隔離し、正常な通信を含む一切の通信を遮断することで、影響を最小限にとどめることが可能。隔離の際には、隔離されたPCと管理者に通知が届くようになっているので、素早い対応が行える。

 動作モードは、ルータのようにIPセグメントを分割できるモード、透過的に設置できるブリッジモードなどがあり、企業のネットワークに合わせて設置が行える。

 Check Point InterSpectには、10Base-T/100Base-TXポート×2のみを持つエントリーモデル「InterSpect 210」から、Gigabit Ethernet対応ポートを最大で10ポート持ち、電源部が2重化されたハイエンドモデル「InterSpect 610」まで3クラスの製品をラインアップ。また最上位のInterSpect 610には、光ファイバーのGigabit Ethernetインターフェイスを標準装備するモデルも用意された。

 なおチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社では、2月4日~6日に幕張メッセで開催される「NET&COM2004」展示会で、InterSpectのデモを行う予定とのこと。



URL
  Check Point Software Technologies Ltd.
  http://www.checkpoint.com/
  プレスリリース
  http://www.checkpoint.co.jp/pr/2004/20040121.html
  チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
  http://www.checkpoint.co.jp/


( 石井 一志 )
2004/01/21 20:15

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