株式会社デジタルフォレストは、企業内で送受信される全メールを保存し解析を行うツール「Visionalist メール解析」を2月上旬より発売する。
Visionalist メール解析は、外部メールサーバーとの間でやり取りされているSMTPプロトコルをスイッチングハブのミラーリングポートから取得し、日本IBMの「IBM Red Brick Warehouse」に対応した形式でデータベースに格納して多次元的化分析を行う。同時にすべてのメール本文をファイルとして取得し、データベースとリンクする。
メールの分析は、キーワード検索だけではなく企業全体のメール流通量や特定の人物がどの時間帯に何通メールを送信したか、および送信先のアドレスなど、詳細な情報を多角的に解析することができる。保存されたメールの内容は参照するユーザーの権限により全文参照可、題名のみ参照可など設定することができる。
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Visionalist メール解析の接続図
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解析画面
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価格は1サーバー対応版が290万円、外部ストレージ対応版が590万円。保存できるメールの容量の関係から従業員数1,000人から2,500人規模の企業を主な対象ユーザーとしている。同社は初年度において20企業への導入、6,000万円の売上を目標としている。
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代表取締役社長 猪塚 武氏
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代表取締役社長の猪塚 武氏は「全メールを保存することにより、情報漏えいがあった場合の原因究明に役立つことはもちろん、メールの流通量を知ることにより社員の就業状態を確認することや、私用メールの防止にもつながる」と語る。プライバシーの侵害につながる恐れがあるのではとの問いに対しては「メールは企業の資産であり私用で使われること自体が問題。セキュリティポリシーや勤務規定にメールの所有権に関して明確に定義されていれば問題ない」とコメントした。
同社は発売に併せ「Visionalist メール解析」のセミナーを2月19日の14時より日本IBM箱崎事業所にて行う。
■ URL
株式会社デジタルフォレスト
http://www.digitalforest.co.jp/
プレスリリース
http://www.digitalforest.co.jp/company/news/040128.html
「Visionalist メール解析」セミナーについて
http://www.visionalist.com/seminar/index.html?banner_id=29
( 朝夷 剛士 )
2004/01/28 19:54
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