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DNPと日本ベリサイン、PKIネットワークセキュリティシステムでのFeliCa利用を実用化
大日本印刷株式会社(以下、DNP)と日本ベリサイン株式会社は3月1日、電子証明書と秘密鍵のサイズを縮小することで、公開鍵暗号基盤(PKI)を用いたネットワークセキュリティシステムで、ソニー株式会社開発の非接触ICカード技術「FeliCa」の利用を実用化したと発表した。両社では2006年までに20億円の売上を見込んでいる。
これまでFeliCaにPKIで利用する電子証明書と秘密鍵を格納するには、メモリ容量が不足していた。このため日本ベリサインでは、これらをPC内に格納して運用する認証と比べ、セキュリティ強度を下げずに電子証明書のサイズを縮小し、さらにこれをDNPのツールで圧縮することで格納が可能になった。
クライアントPCでの利用時には、FeliCa用リーダライターを用い、DNP PKIドライバパック(FeliCa版)でFeliCa内の電子証明書と秘密鍵を読み出すことで、サーバーアクセスにおけるプライベート認証局と連動したSSL相互認証、S/MIMEによるメールの暗号化、無線LAN通信時の認証や通信暗号化などのセキュリティ機能が提供される。
またDNP製圧縮ツールにより、証明書と秘密鍵のほかにも、電子マネー「Edy」や入退場システム用アプリケーションを1枚のFeliCaに搭載することが可能となった。
このため両社では、FeliCaを社員証として導入し、入退場管理や社内キャッシュレスシステムへ利用している事例で、PKIベースのネットワークセキュリティシステムを追加構築できるとしている。
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URL
大日本印刷株式会社
http://www.dnp.co.jp/
日本ベリサイン株式会社
http://www.verisign.co.jp/
ニュースリリース(DNP)
http://www.dnp.co.jp/jis/news/2004/040301_1.html
( 岩崎 宰守 )
2004/03/01 17:28
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