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Control Manager 3.0 eの画面イメージ
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マーケティング本部 筒井 惇一氏
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トレンドマイクロ株式会社は4月12日、ウイルス対策をアウトソースするための遠隔管理サービス「トレンドマイクロ ウイルス対策リモートサービス」を発表した。同社からの出荷は5月20日より開始される予定。なお同サービスはトレンドマイクロが直接エンドユーザーへ販売するのではなく、同社のパートナー企業へ製品を提供し、パートナー企業がサービス事業者としてエンドユーザーへ提供するという形態をとる。すでに発表されている導入パートナーは、株式会社大塚商会、株式会社富士通ビジネスシステム、日本事務機株式会社、日本ヒューレット・パッカード株式会社の4社。
ウイルス対策リモートサービスは、管理コンソールソフトウェア「Trend Micro Control Manager 3.0 エンタープライズ/スタンダード」のカスタマイズ版「Control Manager 3.0 e エンタープライズ/スタンダード」を中核とした製品。Control Manager 3.0 e エンタープライズを事業者側に、同スタンダードをエンドユーザー側に設置してインターネット経由で監視を行い、エンドユーザーの利用しているトレンドマイクロ製品に対し、パターンファイル、検索エンジン、スパムルール、プログラムなどの配信、設定の変更を行う。
さらにコンピュータ名、感染ウイルス名やそのパスなどのログ保存・検索、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスター コーポレートエディション」「ServerProtect」のバージョン管理、電子メール・SNMPトラップ、イベントログなどの通知機能、レポート作成機能なども提供される。
加えてウイルス対策リモートサービスではオプションとして、「トレンドマイクロ 脆弱性診断サービス」、「トレンドマイクロ 大規模感染予防サービス」、「トレンドマイクロ ウイルス感染復旧サービス」も用意されており、それぞれ事前の脆弱性診断、パターンファイル提供前の予防措置、ウイルス感染後の復旧(レジストリ修正など)を支援する。
こうした機能のうち、通常版のControl Manager 3.0では上記の通知機能とバージョン管理機能は提供されておらず、またライセンス的に第三者へのサービス提供は認められていないため、今回はControl Manager 3.0 eを新規で発表したという。
ウイルス対策に関しては、すでに取り組んでいるエンドユーザーは多いものの、「社員のセキュリティ意識が低い、専門知識を持つ担当者が不在、セキュリティポリシーが不明りょうなど、まだ不十分」(マーケティング本部 筒井 惇一氏)という現状がある。そこで、「エンドユーザーの環境をよく知っている」「エンドユーザーとの信頼が深い」など、顧客のビジネスと密接にかかわっているパートナーからアウトソーシングサービスを提供することで、専任の担当者を置かなくともウイルス対策などを行えるようにする。
同社ではこのサービスの対象として、社員150名から1,000名未満の企業を想定しており、初年度の目標として、パートナー20社、エンドユーザー3,000~4,000社程度への導入を目標としている。
■ URL
トレンドマイクロ株式会社
http://www.trendmicro.com/jp/
プレスリリース
http://www.trendmicro.com/jp/about/news/pr/archive/2004/news040412.htm
( 石井 一志 )
2004/04/12 16:16
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