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ソフォス、中小企業向けのアンチウイルスソフトウェアを発売


 ソフォス株式会社は、中小企業向けのアンチウイルスソフトウェアとして、クライアント/サーバー用の「Sophos Anti-Virus Small Business Edition」、メールサーバー用の「Sophos PureMessage Small Business Edition」、両製品のスイート製品「Sophos Small Business Suite」の3製品を4月20日より発売する。

 5ユーザーの価格は、Anti-Virus SBEが52,500円、PureMessage SBEが31,500円、SB Suiteが68,250円。

 英国に本社を持つ同社では、法人市場を対象に製品展開を行い、イギリス、アメリカ、オーストラリアに研究所を設けるなど24時間体制でのサポートを提供している。今回の製品は同社では初の中小企業向け製品となっており、世界規模での発売となる。


ソフォス株式会社 代表取締役社長 アラン・ブロデリック氏

国内中小企業の97.1%が従業員数50名以下との調査結果

管理コンソール「Sophos Control Center」からの一元管理が可能だ
 総務省の国内中小企業を対象にした2002年調査によると、従業員数9人までが80%で、97.1%の企業が50人以下を占めている。一方世界4000の中小企業を対象にソフォスが実施したアンケート調査では、87%が何らかの対策を実施しているものの、うち2/3がウイルス定義ファイルのアップデートを怠っているため、効果がないという。

 ソフォスでは今回、こうした中小企業向けに5/10/25/50ユーザーパックとしての販売を行う。ソフォス株式会社 代表取締役社長 アラン・ブロデリック氏は「こうした企業では、1回線のLANなどシンプルなネットワークであることが多い」とし、「エンタープライズ版と違い、柔軟な選択肢は不必要と判断し、製品体系をシンプルにした」と述べた。また「専任のIT管理者がいなくとも運用できるよう、管理・インストールを容易にしている」という。

 今回の製品では新たな管理コンソール「Sophos Control Center」を備えており、各クライアントの接続やウイルス感染の状況を把握できる。定義ファイルをソフォスのWebサイトから入手し、クライアントに自動/任意/スケジュールに基づいた配布を行うことも可能だ。また各クライアントからも個別にWebサイトを介してアップデートが可能な点が、エンタープライズ版との違いとなっている。

 同社では管理コンソールへ顧客向けのウイルス情報やナレッジを提供していくとのことだ。

 Anti-Virus SBEは、スキャンスピードと負荷の軽さで定評のあるエンタープライズ版と同一のエンジンを備えたアンチウイルスソフトウェア。Windows 98SE/Me/2000/XP/Server 2003のほか、Mac OS X 10.2以降にも対応する。

 PureMessage SBEは、IISが稼動するWindows 2000/Server 2003、Exchange Server 2000/2003で動作するSMTPメールサーバー用のアンチウイルスソフトウェアとなっている。

 メールサーバー用製品の「PureMessage」は同社が2003年に買収したカナダのアンチスパムソフトウェアベンダーActive Stateのブランド。Sophosではメールゲートウェイ製品として「MailMonitor」を販売しているが、今後はメール関連製品を「PureMessage」ブランドに統合するという。また今回の製品も含め、現在のところアンチスパム製品は国内提供していないが、将来的には予定があるとのこと。



URL
  ソフォス株式会社
  http://www.sophos.co.jp/
  Sophos中小企業向けソリューション
  http://www.sophos.co.jp/products/small_business/

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  ・ ソフォス、パートナー支援強化プログラムと「PureMessage」の発売を発表(2003/09/30)


( 岩崎 宰守 )
2004/04/20 16:54

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