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日立、HDD・CPUの物理テストや構成情報取得が可能なデータ消去ソフトを発表


 株式会社日立製作所は5月17日、HDD内のデータを消去するソフト「CLEAR-DA」のラインアップに、「CLEAR-DAプラス」「CLEAR-DA CD Pro」の両製品を追加すると発表した。価格は、前者が10ライセンスで10,500円から、後者がライセンスフリーで31,500円。

 CLEAR-DAは、HDD上のデータを完全に消去することで、PCが廃棄やリサイクルされる際に、HDDから情報漏えいが発生しないようするためのソフトウェア。CLEAR-DAプラスはその機能拡張版で、PCリサイクル事業者や中古販売店、リース/レンタル会社などでの利用を想定し、CPUやメモリ量、IDE接続デバイスの種類などを取得する「ハードウェア構成情報取得機能」と、CPU、HDD、メモリなどの物理テストを行う「ハードウェア自己診断機能」を装備した。両機能を利用すると、例えば使用済みPCのリサイクル作業時に、分解調査作業を行わなくとも再利用の可否を判断できるなど、作業効率を高めることができるという。

 製品はコピープロテクトが施された3.5インチFDで提供され、BIOSが動作するPCであればOSを問わず利用できる。またこのメディアではデータ消去の実行回数をカウントしており、実行回数がライセンス数に達した時点で動作しなくなるとのこと。表示言語は英語となる。

 一方のCLEAR-DA CD Proは、OSに依存しないCDブート版と、WindowsアプリケーションのWindows版が1つのパッケージで提供され、日本語表示に対応する。Windows版では、USB/IEEE 1394接続の外付HDD、メモリカード、MO、FDなどのデータも消去可能だが、OSブートしたHDDは消去できない。なお、CDブート版、Windows版ともライセンスフリーのためデータ消去回数には制限がない。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/05/0517a.html


( 石井 一志 )
2004/05/17 13:22

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