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日立ソフト、セキュリティの「PDCAサイクル」に対応した情報漏えい対策ソフトウェア


 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、日立ソフト)は6月17日、情報セキュリティ製品群「秘文」の新たなコンセプトである「秘文2004コンセプト」を発表した。また同時に、このコンセプトを踏まえた新製品として、「秘文 AE Secure Inspector」「秘文 AE WebGuard」を7月より販売する。

 近年、情報漏えい防止対策の強化を考える上では、ISMS(情報セキュリティマネージメントシステム)認証基準でいう「Plan-Do-Check-Action(PDCA)のマネジメントサイクル」が重要になっているが、現在提供されている製品の多くはポイントソリューションにとどまっているという。そのため、トータルでこのサイクルを考えるためには、ユーザー自身が複数ベンダの製品を組み合わせて使用しなければならず、複雑になってしまっていた。そこで日立ソフトでは、すでに25万ライセンスの導入実績を持つ秘文2004を、全フェイズに対応したセキュリティソリューションとして提供し、ユーザーのニーズに応えていく。同社では秘文シリーズの販売目標を、2004年度末までに累計100万ライセンス、70億円としている。

 これを受けて発売される第1弾製品のうち、秘文AE Secure InspectorはクライアントPCのセキュリティ対策を徹底させるためのソフトウェア。モバイルPCを含めたすべてのクライアントを監視し、確実にセキュリティポリシーが適用されているかどうかを確認するとともに、不適合者に対しての警告、利用制限などを行うことができる。対応OSは、SIマネージャー(管理サーバー)がWindows Server 2003/2000 Server(SP4以降)/XP Professionalで、SIエージェント(クライアントソフト)はWindows XP/2000/NT 4.0/Me/98 SEなどの環境で利用できる。価格はそれぞれ30万円から、5,000円/クライアントから。

 また秘文 AE WebGuardは、イントラネット上のWebコンテンツへのアクセスを管理し、情報漏えいを防止するためのソフトウェア。運用にあたってはWebサーバーを改造する必要はなく、同製品をアドオンするだけで簡単に導入できるという。管理者は利用者ごと、Webページごとにアクセス権を設定し、表示/印刷/コピーなどの各権限を、制限対象コンテンツに応じて詳細に設定可能。価格は1クライアントあたり1万円から。



URL
  日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
  http://www.hitachi-sk.co.jp/
  プレスリリース(秘文2004コンセプト)
  http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News258.html
  プレスリリース(秘文 AE WebGuard)
  http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News259.html
  プレスリリース(秘文AE Secure Inspector)
  http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News260.html


( 石井 一志 )
2004/06/17 14:50

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