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スペイン発、パンダ印のASP型アンチウイルスサービス、日本上陸


 ITXイー・グローバレッジ株式会社は、スペインのセキュリティベンダーであるPanda SoftwareのASP型アンチウイルスサービス「Panda WebAdmin Antivirus(以下、WebAdmin Antivirus)」を7月13日より受注開始、8月2日より本サービスを開始する。


WebAdmin Antivirusのイメージ

クライアントの状況管理画面の例
 WebAdmin Antivirusは、企業内のクライアントPCやファイルサーバーを対象にウイルスの侵入監視や駆除を行うアンチウイルスサービス。ウイルス定義ファイルのアップデートをはじめとした各クライアントのリモート管理を、専用サーバーを用意することなくWebブラウザから行えることが特徴。社内のクライアントのほか、外出先や従業員の自宅などに持ち出されるノートPCも定義ファイルのアップデートやウイルススキャンを行った日時などの状況をリアルタイムで管理できるほか、ウイルススキャンやポリシー変更などをリモートで実行させることも可能で、外部からの持ち込みによる社内感染を防ぐことができる。

 具体的な管理方法は、各クライアントPCにインストールするエージェントプログラムが、ポリシーで設定された一定時間ごとに、定義ファイルのチェックと同時にクライアントの状況を集中管理サーバーである「NOC(Network Operation Center)」に送信、管理者はNOCに蓄積された各クライアントの状況をWebブラウザから一元管理できる。また、NOCを通じて同一ネットワーク上にあるクライアントに対して強制的にWebAdmin Antivirusをインストールさせることもできる。

 また、定義ファイルのアップデートにファイルシェアリング機能を利用することでネットワーク帯域を最小化することができる。例えばクライアントAがNOCから最新の定義ファイルをダウンロードしたあと、クライアントBがNOCに問い合わせを行った際に、先にクライアントAがダウンロードした記録を参照してクライアントAから定義ファイルをダウンロードできる。また、インターネットに直接接続できないクライアントが別のクライアントに対して代わりに定義ファイルのダウンロードを依頼することも可能。

 ウイルススキャン機能は、通常のファイルスキャンのほかメールに対しては多重のスキャン機能を備えており、(1)メールの送受信時、(2)添付ファイルの実行時、(3)受信済メールを定期的に(Outlook/Outlook Expressのみ)、それぞれ自動的に実行される。

 ライセンスは、Windows XP/2000/Me/98/95に対応する「デスクトップ版」とWindows Server 2003/2000 Server/NT Serverに対応する「デスクトップ・ファイルサーバー版」が用意される。価格は年間ライセンス方式で、デスクトップ版が2~25ユーザーで1ユーザーあたり5,200円、デスクトップ・ファイルサーバー版が2~25ユーザーで1ユーザーあたり7,300円。このほか100・1000ユーザー以上や2年間ライセンスの価格も設定されている。


国内セキュリティベンダーの“4強”が目標

ITXイー・グローバレッジ シニアマネージャー 春日信吾氏
 Panda Softwareは、スペインを拠点にコンシューマから企業向けのセキュリティ製品を展開しており、スペイン国内では70%近いシェアを獲得しているという。ITXイー・グローバレッジは、2003年アンチウイルスゲートウェイ「Panda Antivirus GateDefender」を発売しており、WebAdmin Antivirusは2製品目となる。シニアマネージャーの春日信吾氏によると、近日中にコンシューマ向け製品を発売してブランド定着を狙い、年内中にはすべての製品を日本で販売する予定だという。今後の目標としては、売上を年内中に15億円、2006年には48億円と設定、さらにシマンテック・トレンドマイクロ・ネットワークアソシエイツを強く意識し、「シェア10%を確保し3強から4強にする」ことを強調した。



URL
  ITXイー・グローバレッジ株式会社
  http://www.e-globaledge.com/

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( 朝夷 剛士 )
2004/06/18 19:45

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