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三井物産、メール暗号化製品の日本語版とASPサービスを提供 |
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同社情報産業本部 セキュリティビジネス室室長 野村一洋氏は「暗号化で漏えいや盗聴を防ぐ安全な通信へのニーズは今後増すだろう」とした。同社では2003年11月より英語版の国内提供を開始しており、個人情報保護法の施行が迫るなか、今回の日本語版の発売により販売を拡大したい考え。またASPサービスの提供で「小規模導入向けの潜在ニーズを掘り起こしたい」とした。
Voltage SecureMailは、「IDベースの暗号化を行い、鍵を自動生成するのが大きな特徴」で、PGPであれば必要になる鍵の生成と登録、交換といったプロセス、また証明書の失効リストの管理などが不要となる。暗号化には公開鍵と共通鍵を用いるIBE（Identity-Based Encryption）という方式が用いられ、「暗号強度はRSA 1024bitとほぼ同等」とのこと。 またサーバーではオンデマンドで鍵の生成のみを行い、鍵自体を管理する必要がないため「シンプルなハードウェア構成で運用でき、導入コストも低くなる」という。鍵はActive Directoryなどのディレクトリサービスのデータを元に受信ユーザーの認証を行うと同時に生成・発行される。また暗号・復号の際に共通に必要となるパブリックパラメータは、デフォルトで1週間の有効期限を持つため、「期間内であればオフラインでの暗号化も可能」とのこと。 メールクライアントにはプラグインを追加する形で導入する。対応するメーラーはOutlook 2000以降、Outlook Express 5以降で、Outlook Web Access、Novell Groupwiseにも対応予定。またIBM Lotus Notes環境についてもカスタマイズにより導入できるという。これにより「暗号送信」ボタンが追加される。受信時も自動的に復号化が行われるなど「直感的なUIにより暗号化の仕組みを知らなくとも利用できるため、ユーザー教育の必要性もなくなり、ヘルプデスクのコスト削減も期待できる」とした。 また本バージョンでは専用クライアントを用いなくとも添付のHTMLをWebブラウザで開き、サーバーにアクセス、ユーザー認証を経て復号化を行う新機能Zero Download Reader（ZDR）を備えた。これにより「不特定多数のユーザーに大量情報配信を行うことも可能になった」という。
■ ＵＲＬ 三井物産株式会社 http://www.mitsui.co.jp/ 三井物産株式会社 セキュリティビジネス室 http://www.mitsui-security.com/ Voltage Security http://www.mitsui-security.com/prdct_svc/voltage.html ■ 関連記事 ・ 三井物産、メールアドレスで通信暗号化を行う製品群を日本で提供（2003/11/04）
（ 岩崎 宰守 ）
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