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日立、USBメモリに暗号データを分割保存する情報漏えい対策製品


 株式会社日立製作所は、セキュリティソリューション「Secureplaza」の「情報漏えい防止ソリューション」のラインアップに、秘密分散法を利用して重要なファイルなどのセキュリティを確保する「モバイル割符」を追加し、7月21日から提供開始する。

 表計算や文書などのデータを暗号化するのみであった従来のソリューションと異なり、モバイル割符では、システムファイルを除くプログラム、ファイルを保存したフォルダまで暗号化が可能。また、ファイルやフォルダを暗号化した際、PCのローカルフォルダとUSBのフラッシュメモリの2カ所に、対象を分割保存することが特徴という。

 このソリューションを導入すると、万一盗難などによってPCが紛失した場合でも、データが分割保存されたUSBメモリとあわせて利用しないと、そのデータの閲覧や変更、コピー、削除などの作業を行えないため、重要な情報の漏えいを防ぐことができる。

 暗号化は、USBメモリがPCに差し込まれた状態で、対象のファイルやフォルダをデスクトップ上の「モバイル割符」アイコンにドラッグ&ドロップするだけで完了。USBメモリは64/128/256/512MBの各容量が用意されているが、数百MBのデータを暗号化する場合でも、10KB程度をUSBメモリに保存するように設定可能なため、メモリの容量不足からデータが保存できない、といった事態を回避できる。また事前の設定により、決められたファイル形式のものを、自動で暗号化・分割することも可能。

 同製品の価格は、モバイル割符基本ソフトウェア、USBメモリ(64MB)、マニュアル、10ライセンスなどが含まれる基本セットが、114,000円から。OSはWindows XP Professional SP1とWindows 2000 Professional SP4に対応する。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/07/0714.html

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( 石井 一志 )
2004/07/14 14:25

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