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NTT Comと東京海上、損害保険をセットにした情報漏えい対策ソリューション


 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と東京海上火災保険株式会社(以下、東京海上)は、個人情報漏えいなどの情報セキュリティに関して、事前と事後のリスクコントロールとリスクファイナンシングまでのトータルソリューションを9月より提供する。

 本ソリューションは、NTT Comの持つセキュリティ教育、監査、マネジメントやシステム構築・運用のノウハウに、東京海上の保険サービスを組み合わせたもの。重要情報を取り扱う業務について、情報セキュリティを現状把握し、この結果から起こりえるリスクの財務へのインパクトを分析する。そして防御、管理のレベルに応じて9段階のセキュリティ対策パッケージを導入する。

 パッケージの防御レベルは、セキュリティポリシーの策定と監査を行うほか、不正アクセスやウイルス対策、さらに入退室管理などにより外部からの侵入や攻撃を防御する「梅」、これにアクセス権管理や認証、データの暗号化などによる内部犯行防御を追加した「竹」、竹にアクセス監視やPC操作のモニタリングにより、リアルタイムの不正アクセス防止などを追加した「松」の3つがあり、それぞれにセキュリティ体制の診断・検診レベルに応じた3段階がある。

 またパッケージには損害保険も含まれ、その保険料はリスク対策に関する9段階のグレーディングに応じて設定される。また取引先企業も含めた一括導入による割引も行われる。導入後には、セキュリティ検針を随時実施して、継続的な改善提案が行われる。なおサービスは1年ごとに更新される。

 企業では本ソリューションの導入により、第三者基準にもとづくセキュリティ対策を導入でき、リスク管理状況の説明責任を果たせるほか、個人情報保護法などのリスクの変化に対応した組織管理体制を確立できる。両社では、2004年3月までに本ソリューション1000セットの販売を見込んでいる。



URL
  NTTコミュニケーションズ株式会社
  http://www.ntt.com/
  東京海上火災保険株式会社
  http://www.tokiomarine.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0008/0812_2.html


( 岩崎 宰守 )
2004/08/12 16:11

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