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ミラポイント、大規模環境向けメールアプライアンスを国内提供


 ミラポイントジャパン株式会社は、専用OSとセキュリティ対策技術「Full-Spectrum」を搭載するメールセキュリティアプライアンス「RazorGateシリーズ」の最上位機種「RazorGate 450」を9月15日より販売パートナーを通じて国内提供する。価格はオープンで、同社では1月末までにシリーズ全体で200台程度の販売を見込んでいる。


RazorGate 450

MailHurdleとFull-Spectrumの段階フィルタで98%のスパム/ウイルス検出を実現

スパム/ウイルス対策と、コンテンツフィルタといった一通りのメールセキュリティ機能を備える
 RazorGate 450は、CPUにXeon 2.8MHz×2を採用し、70万メッセージ/時を処理可能な3Uラックマウントサイズのメールセキュリティアプライアンス。小規模向けの「RazorGate 100」、1500ユーザー以上向けの「RazorGate 300」に対し、5000ユーザー以上の大規模向け製品となっている。

 このほかのハードウェア構成は、DDR SDRAMメモリを2GB、U320 SCSI HDD 53GBをRAID 1構成で搭載する。インターフェイスはGigabit Ethernet×1、Ethernet×1で、電源、ファン、HDDは冗長化されており、それぞれホットスワップも可能だ。

 OSには独自開発の専用OSを搭載するほか、SMTPレイヤーで動作し、約80%のスパム/ウイルスを防御する「MailHurdle」、英Sophosのアンチウイルスエンジン、ヒューリスティックルールベースのアンチスパムエンジンなどからなるセキュリティ対策ソリューション「Full-Spectrum」を搭載している。数分で設置できる導入の容易さも特徴となっている。

 MailHurdleは、RFCに準拠した送信先からのメールのみを通過させるフィルタで、ホワイトリストの機能とあわせて利用できる。またSMTP接続を制限するDoS攻撃対策の機能も備える。これにFull-Spectrumを構成する分析エンジンを組み合わせた2段階のフィルタリングにより、98%のウイルス/スパムメールを除去できるという。

 アンチスパムエンジンでは、ドメインやシステムを限定したルールの調整が可能なほか、ユーザーからの自動フィードバックを同社が受信し、これを反映したルールをアプライアンスに配信する。これらの仕組みにより、必要なメールを除去してしまうFalse Positive 0%を実現しているという。メッセージの処理では、削除だけでなく、タグの追加、転送なども選択できる。

 このほかポリシーに基づいて特定の語や添付ファイルタイプを含むメール配信を禁止したり、送信先ブラックリストを用いるコンテンツフィルタリングの機能も備えており、こうしたルールの管理を含め、ログの閲覧や、特定メールアドレスの監視などはWebコンソールから管理できる。

 Full-Spectrumでのスキャンは、各種画像やWord/Excel/PowerPointといった添付ファイルも分析にも対応している。このほかメモリ上でフィルタリングを行うことでスキャンを高速化する「DirectPath」の機能もオプションとして提供される。


米Mirapoint テクニカルマーケティングディレクター ティモシー・チュー氏
 米Mirapoint テクニカルマーケティングディレクターのティモシー・チュー氏は「ファイアウォールやIDS、VPNといったパケットレベルの伝統的なセキュリティソリューションでは、メールに対する保護は徹底できない」とした。さらに「ネットワークエッジに、汎用のOS・ハードウェアを用いたソリューションをバラバラに導入していたのでは、広範なセキュリティリスクには対応しきれない」と語った。

 また「さまざまなメールへの脅威のうち、ウイルス、スパムはもちろんだが、ハッカーやDoS攻撃、法的規制などへの対策は、まだまだ手がつけられていない」と、1つの製品ですべてのメールセキュリティに対応できる同社のメールアプライアンスのメリットを説いた。



URL
  ミラポイントジャパン株式会社
  http://www.mirapoint.com/jp/
  http://www.razorgate.com/japanese/
  RazorGate 450
  http://www.mirapoint.com/jp/products/razorgate_450.shtml
  http://www.razorgate.com/japanese/products/products_450.html


( 岩崎 宰守 )
2004/09/15 15:48

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