株式会社IRIコミュニケーションズは10月5日、株式会社日本アドバンスと販売契約を締結し、IP追跡ソリューション「nTracker」の本格販売を開始すると発表した。同製品のラインアップには、小規模事業者向けの「nTracker Package3.0日本語版」(以下、パッケージ版)と、より大きな規模の事業者に向けた「nTracker Enterprise1.0日本語版」(以下、エンタープライズ版)の両製品が用意されている。
パッケージ版は、PCの接続先IPを管理し、レポートを行うソフトウェア。同製品が普段利用しているネットワークとは別のネットワークに接続された場合、現在のIPアドレスなどの各種情報を、OS起動時にメールで自動通知する。
またフォルダ暗号化機能を備えており、システム側が盗難と認識した場合に、フォルダを暗号化して被害を最小限に抑えることができるという。さらに、第三者が同製品をアンインストールしようとしてもパスワードの入力を求められるため、勝手にアンインストールされる心配はないとのこと。
エンタープライズ版では、PCから送信された詳細な接続情報をデータベース化し、管理者へ提供する。このデータベースでは、クライアントPCのハードウェア/ユーザー/ネットワーク情報などを確認できるほか、対象となるPC内のフォルダ暗号化、削除、複合化といった各作業を行うことが可能。また、社外からの接続を確認する機能や、パッケージ版と同様、紛失・盗難時の追跡を行う機能なども備えている。
なお同製品の主な販売対象は数百~数万台のPCを所有する企業で、パートナー企業を通じたライセンス販売や、ASP形態での提供を予定しているとのこと。
■ URL
株式会社IRIコミュニケーションズ
http://www.iri-com.co.jp/
株式会社日本アドバンス
http://www.j-advance.co.jp/
プレスリリース
http://www.iri-com.co.jp/aboutus/press/041005.html
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( 石井 一志 )
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