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検疫ネットワークを構築可能なネットワーク制御アプライアンス


 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は10月18日、セキュリティソリューションの「Net'Attest」のラインアップに、ネットワーク制御アプライアンス「Net'Attest Security Filter(以下、Security Filter)」と、複数の同製品を制御するためのソフトウェア「Net'Attest Policy Server(以下、Policy Server)」を追加すると発表した。価格はそれぞれ、35万4000円から、80万円から。

 Security Filterは、不正規PCやセキュリティ対策が不十分なPCのネットワークアクセスを遮断するアプライアンス。ネットワークへ接続してきたPCの認証を行うとともに、ウイルス対策ソフトのパターンファイルやOSのセキュリティパッチ情報を確認し、定められたポリシーに達しないPCを検疫ネットワークへ隔離したり、未登録PCのネットワーク接続を拒否したり、といったことを行える。

 同製品では、同梱されているソフトウェア「Net'Attest LogOn」をあらかじめクライアントPCにインストールしておき、これがOSのパッチ情報やウイルス対策ソフトの状況、認証情報をアプライアンス側へ通知する仕組みを採用。既存ネットワークには変更を加える必要がないため、簡単にネットワークのセキュリティレベルを向上させることが可能という。なお、認証に関してはWebブラウザからID・パスワードを入力する「Web認証」もサポートしている。

 またSecurity Filterではユーザーを一元管理できるよう、外部のRADIUSサーバー、POP/APOPサーバーとの連携も可能になっており、複数の同製品が存在する場合でも、ユーザーの一元管理を行える。さらにPolicy Serverをあわせて利用すると、ユーザーごとにポリシーベースのアクセス制御を実施できるという。

 製品ラインアップには、100Base-TXインターフェイスを備えた「ファーストイーサ版」のほか、同時接続ユーザー数などのスケーラビリティが強化され、1000Base-Tもしくは1000Base-SXに対応した「ギガイーサ版」2製品の、計3製品が用意されている。

 同社では、2004年度に500台の販売を目標としている。



URL
  株式会社ソリトンシステムズ
  http://www.soliton.co.jp/


( 石井 一志 )
2004/10/18 15:22

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