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指静脈認証システム
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日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(以下、日立ソフト)は10月19日、指の静脈パターンを利用して本人を認証する指静脈認証システムの小型化に成功したことを発表した。今後は、ログインやネットワークアクセス管理用途向けにITセキュリティソリューションとして、2003年12月より提供している指静脈認証システム「静紋」としての製品化を目指す。
静脈パターンによる認証は、指紋や虹彩と異なり目に見えないため、偽造によるなりすましが難しい点が特長で、認証精度は極めて高い。今回の小型化は、株式会社日立製作所中央研究所が開発した指静脈認証システムをベースに、静脈パターンを撮影する光学ユニット部を小型化することで、従来の1/3程度となる95mm(奥行き)×79mm(幅)×55mm(高さ)のサイズを実現している。重さは150g。なお日立ソフトによれば、小型化による認証速度、認証精度の低下はないとのこと。インターフェイスがUSB1.1で、バスパワーにより駆動する。
日立ソフトでは今回の小型化により、指静脈認証システム適用分野の拡大を図りたい考え。PCへのログインや、スクリーンセーバー解除が可能なソフトウェア製品も開発している。またVisual C++環境向けの静脈認証ライブラリもあわせて提供することで、既存ソフトウェア製品への静脈認証技術提供も行っていく。
■ URL
日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
http://www.hitachi-sk.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi-sk.co.jp/News/News282.html
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・ 日立、世界初となる開放型の指静脈認証技術を開発(2004/03/01)
( 岩崎 宰守 )
2004/10/19 12:08
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