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チェック・ポイント、FWソフトとの連携を強化した内部セキュリティ製品の新版


 イスラエルのCheck Point Software Technologies Ltd.は10月25日(米国時間)、内部セキュリティアプライアンスの新版「Check Point InterSpect 2.0」を発表した。国内でもチェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社(以下、チェック・ポイント)より10月26日に提供が開始される。同アプライアンスの新規購入価格は171万円からだが、保守契約を結んでいる既存ユーザーは、無償で新ソフトウェアにアップグレードできる。

 InterSpectは、ネットワーク内部のセキュリティを向上させるためのアプライアンス製品。ファイアウォールなどの境界セキュリティ用の製品と異なり、内部セキュリティ対策に特化して開発されているため、より効果的な防御が行えるという。

 今回の2.0では、同社のSMART管理アーキテクチャによる管理が行えるようになったため、管理者は複数台のアプライアンスを効率的に設定・管理できる。たとえば、複数のInterSpectの最新防御データを、管理ツール「SmartCenter」からワンクリックで取り込み、更新させることが可能になった。また、レポーティングツール「SmartView Reporter」を利用すると、多数のInterSpectのログを解析し、トラフィックや攻撃状況に関する包括的なレポートの作成を行える。

 さらに、同社の提供するクライアントPC向けパーソナルファイアウォールソフト「Integrity」との連携機能も新たに搭載した。Integrityを通じて、ネットワークへ接続してくるクライアントPCの、セキュリティパッチやウイルス対策ソフトのパターンファイル適用状態を確認できるようになった。これによって、たとえば、セキュリティポリシーが基準に満たないPCには特定セグメントへの接続のみ認める、IntegrityがインストールされていないPCはネットワークに接続させない、といった運用が行えるという。

 なお、チェック・ポイントの技術部長、卯城大士氏は同製品に関して、「(検疫ネットワークを実現する)Cisco NACプログラムのような競合製品では、問題のあるPCを『ネットワークへ接続させないようにするだけ』なのが現状。しかし当社のソリューションでは、InterSpectによる防御(と接続制御)のほかに、エージェントとなるIntegrityでもレベルの高い防御を提供できる強みがある」とコメントしている。



URL
  チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社
  http://www.checkpoint.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.checkpoint.co.jp/pr/2004/20041025uofka.html

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( 石井 一志 )
2004/10/26 16:24

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