Enterprise Watch
最新ニュース

日立、印刷物に電子透かしを埋め込んだ情報漏えい防止ソリューション


 株式会社日立製作所と日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社は11月8日、機密情報の漏えいを抑止する「電子透かしプリントソリューション」を発表した。同ソリューションは、日立のセキュリティソリューション「Secureplaza」の「情報漏えい防止ソリューション」のひとつとして提供される。

 今回発表されたのは、オフィスなどのレーザープリンタで印刷した文字に、二値画像電子透かしと呼ばれる技術によりデジタル情報パターンを加えることで印刷者の特定を可能にし、機密情報の漏えいを抑止するソリューション。実現が難しいとされていた文字を主体とした紙文書にセキュリティ技術を適用し、「いつ、誰が印刷したか」の特定を可能とすることで、電子文書の安全性と同様の高度な紙文書の管理を実現するとしている。

 具体的には、各PCに「印刷制御ソフトウェア」を設定することで、WordやExcelといったWindows上のアプリケーションからデータを印刷すると、二値画像電子透かし技術により文字の一部にデジタル情報パターンを加えられて白黒印刷されるというもの。この印刷物を「検証ソフトウェア」を利用してスキャナで読み込むと、埋め込まれたデジタル情報パターンを認識し、誰が印刷したものかの判別が可能となる。これにより、万が一の紙文書の漏えい時に、誰が印刷したものかの追跡が可能になる。

 価格は、電子透かし印刷制御ソフトウェア(100ユーザーのIDライセンス)と検証ソフトウェア(1本)が140万円から。導入支援サービスは個別見積もりとなっている。同社では、金融機関や自治体、企業などを対象に、2005年度末までに累計100社・団体への販売を目標としている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社
  http://www.h-ins.com/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2004/11/1108c.html


( 福浦 一広 )
2004/11/08 15:29

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.