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スパムや情報漏えい防止など多機能メールフィルタリングソフト


SurfControl Email Filter 5.0
 株式会社アスキーソリューションズは12月2日、英SurfControlの企業向けメールフィルタリングソフト「SurfControl Email Filter 5.0(以下、SurfControl 5.0)」日本語版を発表した。発売は2005年1月14日から。

 SurfControl 5.0は、企業で送受信されるメールをフィルタリングし、機密情報の漏えい防止やスパムメールの遮断などを行うソフトウェア。送受信されるすべてのメールのアーカイブや、送信するメールを一度上司や管理者に送り承認を得てから社外に送信、私用メールを一度プールし業務時間外になってから送受信するなど多彩な設定できることが特徴。

 社内ネットワークにはメールサーバーと別にフィルタリングサーバーとして設置し、送受信されるメールがメールサーバーに届く前にフィルタリングサーバーを経由させる形式をとる。メールの受信時に送信元など基本的な情報から設定に基づきアーカイブや自動返信などのアクションを行う。そしてメッセージの内容を分析エンジン「Anti-Spam Agent」によって解析し、そこでスパムや悪意あるメール攻撃などが検出されると、さらに破棄などのアクションを行う。また、メッセージ中にあるURLリンク先の検査やHTMLメールの除去、DoS攻撃からの保護などのセキュリティ機能も備える。

 社内からの送信時も同様の分析を行い、機密情報の漏えい防止や私用メールに対する警告などを行う。またオプションでウイルスやアダルト画像の検出機能を付加することも可能。

 フィルタリングの条件や優先順位などの設定はドラッグアンドドロップなど直感的な操作で行え、さらにActive DirectoryやLDAPに対応するため、部門別のルール設定などが容易となっている。


SurfControl Email Filterの概要 フィルタリング条件の設定画面

 価格は50ユーザー(従業員数)で32万5000円から(税別)。1年間のアンチスパムエンジン利用ライセンスが含まれる(2年目以降は16万2500円 税別)。サポート料金は別途製品価格の20%。30日間の試用版も提供されている。

 アスキーソリューションズ代表取締役社長の田北幸治氏によると、増加しつつある情報漏えい事件の原因のうち、大部分が社内の人間による過失によるもので「今年に入ってメールを介したものが増加している」という。例えば送信先のアドレスを本来“BCC”に入れるべきところを“TO”や“CC”に入れてしまったり、社内の人に送る際に同姓の社外の人に送るなどのミスが原因となっているとのこと。情報漏えい防止に向けたガイドラインを準備する企業も増えているが、「システム的に制御しなければ過失による事故は防げない」と田北氏は警告する。

 同社ではSurfControlのほか、Webフィルタリングソフトも提供しており、これらが連携することでセキュリティをより強固なものにできるという。


アスキーソリューションズ代表取締役社長 田北幸治氏 情報漏えい事件の現状


URL
  株式会社アスキーソリューションズ
  http://www.asciisolutions.com/
  プレスリリース
  http://www.asciisolutions.com/company/press/041202sef5/index.html
  製品情報
  http://www.filtering.jp/

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( 朝夷 剛士 )
2004/12/02 17:47

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