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ISS、スループット性能などを強化したIPSアプライアンスの新版


Proventia G2000

営業企画部 テクニカルソリューション課マネージャ、小倉秀敏氏
 インターネットセキュリティシステムズ株式会社(以下、ISS)は12月15日、インライン型IPS(侵入防御システム)「Proventia Gシリーズ」のラインアップに、「Proventia G400」「同 G2000」を追加すると発表した。スループットは最大400Mbps/2Gbpsで、すでにラインアップされている100Mbps/200Mbps/1.0Gbps/1.2Gbpsの各製品とあわせ、「フルラインアップを実現した」(同社)。販売開始はともに12月22日より。

 インライン型IPS「Proventia Gシリーズ」は、既存ネットワークの構成を変更せずに導入可能なセキュリティ製品。ISSがその性能に自信を持つプロトコル分析モジュール(PAM)により、110種類以上のプロトコル解析に対応でき、既存のファイアウォールやウイルス対策ゲートウェイなどでは防ぐことのできない脅威にも対応可能という。

 今回そのラインアップに加わったProventia G400/G2000は、1.2Gbpsのスループットを持つ従来製品「Proventia G1200」と同様、ネットワークインターフェイスを8基備えており、4つのセグメントの防御を同時に行える。「IDSはインターネットの出入り口だけに設置されることが多く、大企業でも1、2個所のみの設置になることがほとんどだった。しかしIPSでは、ワームのまん延を防ぐという観点などから、(社内のセグメント化を図るために)複数導入されるケースが多くなった」(営業企画部 テクニカルソリューション課マネージャ、小倉秀敏氏)ため、企業の拠点・事業所などへの導入も視野に入れ、ラインアップを強化した。

 機能面では従来製品とほぼ同等だが、新たに監視ポート/VLAN/IPアドレスごとに、仮想的なIPSセンサを設定可能になった。この機能を利用すると、各VLANごと、IPアドレスごとに別々の防御ポリシーを設定できる。また、一括管理用コンソール「Site Protector」経由での管理以外に、Webインターフェイスからの管理も行えるようになったほか、従来製品同様、スイッチのミラーポートなどに接続し、IDS(侵入検知システム)として利用するモードも備えている。このモードの場合は同時8セグメントまでの検知に対応するとのこと。

 Proventia G400/G2000には、銅線インターフェイスのみのモデル、光ファイバーインターフェイスのみのモデル、混在モデルがそれぞれ用意されており、全モデルとも2Uラックマウント型筐体で提供される。価格は、G400が475万円(税別)から、G2000が1350万円(同)から。



URL
  インターネットセキュリティシステムズ株式会社
  http://www.isskk.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.isskk.co.jp/company/press_office/press04/proventia_g_121504.html

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( 石井 一志 )
2004/12/15 16:53

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