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今回機能が強化された「FutureNet MV-630」
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センチュリー・システムズ株式会社は、SSL-VPNゲートウェイ「FutureNet MV-630」(以下、MV-630)をポートフォワーディング方式に対応させるオプション「FutureNet Packet Redirector」を、1月11日より提供開始する。なお同オプションの利用に際しては、MV-630のファームウェアを、2004年12月より公開されているVer 2.0にアップデートしておく必要がある。
MV-630は、リバースプロキシ方式を採用したSSL-VPNアプライアンス。オプションソフトであるFutureNet Packet Redirectorとの連携によって、ポートフォワーディング方式もサポートした。従来のリバースプロキシ方式ではHTTP/HTTPS/POP/SMTPの各プロトコルのみ利用できたが、ポートフォワーディング方式のサポートにより、SMB、TELNET、独自アプリケーションなど多くのプロトコルが使用できるようになるという。
FutureNet Packet Redirectorのプログラム本体は、MV-630本体に挿入するCFメモリに搭載されており、このCFメモリを装着したMV-630へクライアントPCが接続すると、自動的に必要なソフトがインストールされる仕組み。価格は、10ライセンスパックの場合で15万5400円からで、次年度以降は別途サポート費用が必要。
また新ファームウェアのVer 2.0では、従来よりサポートしているID/パスワードを用いた認証に加え、新たにクライアント証明書を利用した認証に対応している。これを用いると、万一IDやパスワードが流出しても、クライアント証明書を持たないPC以外からのアクセスを遮断できるため、セキュリティが向上するという。今回同社では、クライアント証明書格納用のUSBトークンもオプションとして提供し、MV-630でもUSBトークンとの連携を行えるようにした。価格は、USBトークン5個の「スタータパッケージ」が5万3550円より。
なお今回の機能向上では、FutureNet Packet Redirectorとクライアント証明書の同時使用はサポートしていないため、注意が必要だ。
■ URL
センチュリー・システムズ株式会社
http://www.centurysys.co.jp/
( 石井 一志 )
2005/01/11 18:43
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