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NTTデータ、外部との共同作業を意識した情報漏えい対策ソリューション


 株式会社NTTデータは1月24日、情報漏えい防止ソリューション「SecureCollabo」を発表した。同ソリューションは、本社内だけでなく海外拠点やサテライトオフィス、さらにはパートナー企業との共同作業環境下においても、情報の安全を守ろうとするもの。提供開始は4月を予定している。

 SecureCollaboは、ファイル/フォルダ単位で暗号化とアクセス制御を行い、その操作ログを収集するソリューション。重要な情報を暗号化するとともに、コピー・ペーストや印刷、画面コピー、メール添付などに制限をかけ、不正に情報が持ち出されることを防ぐ。ファイルの操作権限を持つグループ内であれば、暗号化状態で直接編集可能なため、業務効率の低下を防止できる。またこのソリューションでは、単にアクセス制御を行うのみならず、暗号化ファイルに対する操作ログの管理、収集にも対応。重要なファイルの流通ルートを特定できるため、社外との機密情報のやりとりも管理できる。

 実際の製品は複数のコンポーネントより構成されており、ワークグループ単位などの小規模環境であれば、クライアント用暗号化ツール「FileController」をPCにインストールするだけで使用可能。さらに、ファイルサーバー内のデータを暗号化する「SecureCollabo CryptoServer」と、ログ管理サーバー「SecureCollabo LogServer」を利用すると、中・大規模環境にも対応できる。また、社内の他部署や外部パートナー企業などへ暗号化ファイルを送信するためには、クライアント用の「SecureCollabo Cipher」、もしくは一括管理用の「SecureCollabo KeyManager」といったツールが必要となる。

 対応OSは、FileControllerとCipherがWindows XP Professional/2000 Professional、それ以外がWindows Server 2003/2000 Server。価格は構成によって異なるが、たとえばワークグループ環境の場合、10クライアントで20万円。NTTデータでは、幅広い業界に対して営業活動を行い、3年間で21億円の売上を目指すとしている。



URL
  株式会社NTTデータ
  http://www.nttdata.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttdata.co.jp/release/2005/012400.html


( 石井 一志 )
2005/01/24 15:57

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