NTTデータ先端技術株式会社は、同社のセキュリティ管理ツール「NOSiDE Inventory Sub System」(以下、NOSiDE)とジュニパーネットワークス株式会社のファイアウォール「NetScreen」を連携させ、「ファイアウォール検疫ソリューション」として1月26日より提供を開始する。価格は、クライアントPCが1,000台規模の場合、1台あたり約7,000円より。
ファイアウォール検疫ソリューションは、NetScreenが持つファイアウォール/VPN機能とNOSiDEを連携させ、持ち込みPCやリモートアクセスPCからウイルスが社内にまん延することを防ぐもの。検疫専用の特殊機器は不要で、Webブラウザによる端末セキュリティチェック、認証が可能なため、クライアントPCへエージェントプログラムを事前に導入しておく必要もないという。
具体的な仕組みとしては、同ソリューションが導入された場合、ネットワークへ接続しようとするPCは、まず検疫エリアへ隔離される。その上でNOSiDEによるPCのセキュリティ診断を実行し、セキュリティパッチ適用状況、ファイアウォールソフトの設定状況、ウイルス対策ソフトのパターンファイル更新状況などを確認。セキュリティ対策に不備がないと認められ、かつ正規のアカウントでログオンを試みるPCのみ、社内ネットワークに接続できる。
一方、セキュリティ対策が十分でないとされたPCに対しては、NOSiDEサーバーの機能により、セキュリティパッチの適用やパターンファイル更新などを強制的に行うことも可能。また、NetScreenを本社、拠点双方に設置することにより、IPsec VPNトンネル経由でのファイアウォール検疫システムの構成を行える。
なお同ソリューションは、ジュニパーネットワークスと東京エレクトロン株式会社の協力により開発されたとのことで、3社が共同で提供する。NTTデータ先端技術ではこのソリューションの提供などにより、今後3年間で10万ライセンスの販売を目標として、NOSiDEの販売活動を行うとしている。
■ URL
NTTデータ先端技術株式会社
http://www.intellilink.co.jp/
ジュニパーネットワークス株式会社
http://www.juniper.co.jp/
東京エレクトロン株式会社
http://www.tel.com/jpn/
ニュースリリース(PDF)
http://www.intellilink.co.jp/topics/noside20050125.pdf
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( 石井 一志 )
2005/01/26 00:00
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