Enterprise Watch
最新ニュース

NEC、各省庁のガイドラインに対応した個人情報保護法対策アセスメントなど


 日本電気株式会社(以下、NEC)は1月31日、4月に予定されている個人情報保護法の完全施行をにらみ、「個人情報保護ソリューション」を強化すると発表した。同ソリューションは、各企業が個人情報保護法に対応するために行う各種対策を、総合的に支援するもの。NECでは今回、各企業へのアセスメントサービスを拡充したほか、企業向けの監査サービス、情報漏えい対策機能を強化したセキュリティソフト2製品の新版を提供する。

 まずアセスメントサービス「個人情報保護クリニック」においては、企業が、各省庁の策定したガイドラインに対応しているかどうかを評価する「個人情報保護クリニック強化版」と、中堅・中小企業向けの簡易版「個人情報保護クリニック簡易版」をサービスメニューに追加した。価格はそれぞれ140万円(税別)から、50万円(同)からで、1月31日より提供を開始する。

 また新たに、「個人情報保護総合監査サービス」を提供する。このサービスは、企業が各省庁のガイドラインに適合しているか、不正侵入対策が適切か、業務委託先を含めた運用体制が機能しているか、といった点を総合的・定期的に監査するもの。3月1日よりサービスを開始し、価格は300万円(税別)からを予定している。

 ソフトウェアとしては、サイバーアタック対策システム「CapsSuite V4.0」と、情報漏えい対策スイート「InfoCage V1.1」を製品化した。CapsSuiteでは、社内の各PCに導入されている情報漏えい対策ソフトの情報を自動的に収集し、導入とバージョンアップの徹底を効率的に行えるようにする。また、IEEE 802.1x認証を利用して、社内ネットワークへのウイルス感染PCの持ち込みを防止する「検疫ネットワーク」を実現できるという。価格は336万円(税別)から。3月30日より提供される。

 一方、外部記録媒体へのデータ保存、印刷などの持ち出し操作を制限する「InfoCage/持ち出し制御」をバージョンアップ。Office 2003やAdobe Reader 6.0.3などのデータも制限対象にできる「InfoCage/持ち出し制御 V1.1」として、1月31日より提供する。加えて、機密ファイルに対する操作ログを記録可能な「InfoCage/ファイル操作監視 V1.1」を、2月15日に発売する。価格はそれぞれ39万8000円(税別)から、40万2000円(同)から。

 なおNECでは個人情報保護ソリューションについて、今後3年間で500ユーザーへの販売を見込んでいる。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/

関連記事
  ・ NEC、パッチ適用状況やハードウェア情報を自動収集するシステムの最新版(2004/02/23)
  ・ NEC、個人情報保護ソリューション提供でセキュリティ事業を本格化(2004/10/04)


( 石井 一志 )
2005/01/31 12:13

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.