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マイクロソフト、ISA Serverの大規模ネットワーク向け強化版


 マイクロソフト株式会社は、企業ネットワークのファイアウォール、VPN 、Webキャッシュなどの機能を統合したセキュリティソフトウェアソリューションの大規模ネットワーク向け拡張版となる「Microsoft Internet Security & Acceleration Server 2004 Enterprise Edition 日本語版(以下、ISA Server 2004 EE)」を、3月1日より発売する。

 ISA Server 2004 EEは、Windows Server 2003と連携し、外部からの攻撃や、VPNによるセキュアアクセスなどを可能とする統合セキュリティソリューション。従来製品であるISA Server 2004より主に管理性やスケーラビリティに関する新機能や機能強化がされている。

 新機能としては、システムのフェイルオーバーと負荷分散に対応可能となった。フェイルオーバーによって可用性を向上し、負荷分散機能によってシステムを構成するサーバーノード間の処理負荷を分散し、負荷集中によるパフォーマンスの低下を回避することができる。

 また、Active Directory Application Mode (ADAM) をファイアウォールの構成情報を格納するストレージとして利用可能となった。ADAMを使用すると、必要な場所に構成情報を格納したストレージを配置できるため、ファイアウォールポリシーの冗長性を強化したり、アクセスと複製処理を高速化するなど、拡張性と可用性を向上することができる。

 機能強化点としては、メンバーサーバーからのログ収集とレポート機能が搭載された。レポート情報を作成するために、各ファイアウォールから個別にログファイルを収集して整理する手間を削減できる。

 また、Webキャッシュ機能において、CARP(Cash Array Routing Protocol)対応の Webキャッシングアレイを構成することが可能で、キャッシュの重複を防ぐことができる。

 対応OSはWindows Server 2003 Standard/Enterprise/DataCenterの各Edition。推定小売価格は110万円(Open Business License)。



URL
  マイクロソフト株式会社
  http://www.microsoft.com/japan/
  プレスリリース
  http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=2194

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( 朝夷 剛士 )
2005/02/15 12:10

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