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ソフォスの代表取締役社長、アラン・ブロデリック氏
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ソフォス株式会社は2月15日、エンタープライズ向けウイルス対策ソリューション「ソフォスエンタープライズソリューション」(以下、ソフォスエンタープライズ)を発表した。2月下旬より順次提供が開始される。
ソフォスエンタープライズは、ウイルス対策の統合ソフトウェア製品群。クライアントPC/サーバー用ソフト「Sophos Anti-Virus」、メールゲートウェイ用のソフト「Sophos PureMessage for Windows/Exchange」「Sophos MailMonitor for SMTP」や、管理ツールの新製品「Sophos Enterprise Console」などが含まれており、Windowsをはじめとした広範なプラットフォームに対応する。
今回の発表に際して新たに提供されるSophos Enterprise Consoleは、WindowsとMacの両PCに対して、ネットワーク経由の一括配布やセキュリティポリシー適用を行うソフト。従来とは異なったアーキテクチャで作り直されており、これまでのSAVAdmin、EM Reporterから置き換わるという。この新製品では、ネットワーク上に論理グループを作成して、各種設定やアップデートポリシーを管理できることに加え、アップデートの遅れているPCを検知し、“漏れ”を防止する機能も備えた。さらに、旧製品では対応できていなかった、複数ドメインにまたがったネットワークの管理も行えるとのこと。
一方、Sophos Anti-VirusやSophos PureMessage for Windows/Exchangeの各ソフトもバージョンアップした。GUIの強化やスキャンのパフォーマンス向上などが図られたほか、Sophos PureMessage for Windows/Exchangeにはスパム対策機能を追加。フィッシングメール対策も可能になっている。
また各ウイルス対策ソフトにおいて、未知の亜種ウイルスに対する検知機能を強化した。この機能ではウイルスの亜種やスパムキャンペーンに共通して見られる「遺伝子型パターン(特性を持つ怪しいコード)」を特定して防御するため、未知の脅威にも対応しやすくなったという。ソフォスの代表取締役社長であるアラン・ブロデリック氏は、「現在ではウイルス、ワームは、拡散に要する時間が短くなったり、短時間で亜種が次々と発生するなど、“高速化”が著しい」と述べ、こうした技術の必要性を強調した。
なおブロデリック氏は、現状のソフトウェア形態での提供だけでなく、「OEMパートナー経由でのアプライアンス製品の提供を検討している」としたほか、米SophosがAgnitumから取得を発表したばかりのパーソナルファイアウォール技術にも言及。これを同社のエンドポイントセキュリティ技術に統合して、「年内には、1つのコンソールから管理を行えるようにしたい」と述べた。
価格は、Sophos Anti-Virusが1ユーザーあたり3,960円(~100ユーザー、1年間)、Sophos PureMessage for Windowsが1ユーザーあたり2,320円(同)など。Sophos Enterprise Consoleは、Sophos Anti-Virusのユーザーであれば、追加費用なく利用できる。
■ URL
ソフォス株式会社
http://www.sophos.co.jp/
ソフォスエンタープライズソリューション
http://www.sophos.co.jp/products/enterprise/
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