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日立、HDD非搭載PCなどを用いた情報漏えい対策ソリューション |
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セキュアクライアントソリューションは、HDDを搭載しないモバイルノートPC「FLORA Se210（以下、Se210）」のほか、ICカードによる本人認証、および関連製品群などによって、モバイルノートの盗難や紛失による情報漏えいを防止するというもの。 通常のPCと異なり、Se210上でアプリケーションを起動したりデータを保存するのではなく、ブロードバンド回線などを通じて会社のPCやサーバーに接続し、接続先のPCなどをリモートで操作する形式をとるため、Se210にはデータが残らない。また、Se210の起動にはMc-EX規格に準拠したMini SD形式のICカード、およびUSB接続の認証装置「KeyMobile」による認証とパスワードが必要となる。これにより万が一Se210が他人の手に渡っても、データの流出や不正アクセスを防げるというわけだ。
セキュアクライアントソリューションには、接続先のホスト側がPCの「ポイント・ポイント型」と、シトリックス・システムズの「MetaFrame」などを利用しサーバー内に構築されたクライアント環境に接続する「センター型」の2種類の形式が用意される。これらは、システム構築時にユーザーの要望や環境に応じて最適な形式やソフトを採用するという。
Se210は、12.1インチ液晶を搭載するB5サイズのモバイルPC。HDD非搭載のほか、セキュリティ機能などの制御用フラッシュROMを搭載するほかは、PCと同等のアーキテクチャをとる。CPUはCeleron M 超低電圧版 373（1GHz）、メモリ256MBを装備、OSはWindows XP Embeddedを搭載する。無線/有線LANとアナログモデムの通信インターフェイスを装備するほか、別途専用のモバイル通信カードも用意される。外形寸法は275×233×23～30.7mm（W×D×H）、重量は約1.3kg。バッテリー駆動時間は標準で約2.4時間、大容量バッテリー使用時で約7.2時間。 価格は、ソリューション全体での個別見積となるが、Se210は1台あたり26万円程度になるという。 ■ PC事業は継続「セキュアPCはあくまでPC」
執行役専務 情報・通信グループ グループ長＆CEOの古川一夫氏は、セキュアクライアントソリューションについて、セキュアPCをフェーズ1とした上で、「2005年にはフェーズ2としてクライアントPCの集中管理が可能なブレードPCを、2006年にはフェーズ3としてクライアントリソースの仮想化・統合管理を可能とする統合ストレージ」を発表する意向を示した。また、セキュアPCにおいては2年間で300億円程度の事業規模になると想定しているという。 ■ ＵＲＬ 株式会社日立製作所 http://www.hitachi.co.jp/ プレスリリース http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/02/0215.html ■ 関連記事 ・ 日立、HDD非搭載のモバイル端末2000台を社内導入（2005/01/05）
（ 朝夷 剛士 ）
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