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迷惑メールを“検閲する”アプライアンス、社外への情報漏えいにも対応可能


サーフコントロール リスクフィルタ 日本語版

英SurfControlのアジア担当副社長、マーク・トゥルーディンガー氏
 サーフコントロール ジャパン リミテッド(以下、サーフコントロール)は2月21日、迷惑メール対策アプライアンス「サーフコントロール リスクフィルタ(SurfControl RiskFilter) 日本語版」(以下、リスクフィルタ)を発表した。参考価格は初年度の保守費用を含め、310万円(500ユーザー)より。

 リスクフィルタは、迷惑メール対策機能を備えた1Uラックマウントサイズのアプライアンス製品で、メールサーバーの外側(インターネット側)に設置して、企業に送られてくる迷惑メールのフィルタを行う。特徴は、「メールをスキャンするのではなく検閲する」(サーフコントロールの代表取締役、陳宇耀氏)ことで、迷惑メール対策機能の提供だけでなく、あらかじめ設定しておいたキーフレーズや指定形式のファイルが添付されたメールをブロックすることにより、外部への情報漏えいを防止できるという。

 中核となる迷惑メール対策機能では、迷惑メールのデータベースやブラックリストを利用するのはもちろん、送信先の正当性をチェックするリバースDNS機能、「デジタル指紋」「経験則エンジン」の両技術を採用した迷惑メール対策エンジン「Anti-Spam Agent」、10言語16カテゴリにわたる辞書を備えた語句分析機能などを搭載しており、最大15のフィルタ技術を組み合わせて迷惑メールのフィルタを行える。

 この中には、同一IPからの複数の接続を制限する機能も含まれ、これを活用すると、機械的に生成したメールアドレスを企業のメールサーバーに送りつけ、有効なアドレスを取得しようとするDHA(Directory Harvest Attacks)にも対抗できるという。

 また同製品は、すでに中国や米国、英国では出荷が開始されているが、今回サーフコントロールではこれを完全日本語化して提供する。設定画面のGUIが日本語化されたほか、マスタレポートをはじめとする7種類のレポートも日本語で出力できるとのこと。

 なお同社ではこれまで、Windowsプラットフォーム向けのセキュリティソフト「SurfControl E-mail Filter」(以下、E-mail Filter)など主力製品として提供してきた。英SurfControlのアジア担当副社長、マーク・トゥルーディンガー氏によれば、今回のリスクフィルタは、これらとは似ていても別物だとのことで、同副社長は「リスクコントロールはE-mail Filterよりも簡単で早く導入したいという企業向け」「E-mail Filterは(要件に合わせて)PCを選択できる。またルールの設定にも柔軟性がある」と違いを説明した。



URL
  英SurfControl(英語)
  http://www.surfcontrol.com/
  サーフコントロール リスクフィルタ(英語)
  http://www.surfcontrol.com/Default.aspx?id=767&mnuid=1.2.2


( 石井 一志 )
2005/02/21 16:22

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