エントラストジャパン株式会社は、乱数表を用いた二要素認証技術の新製品「Entrust IdentityGuard」を3月1日より販売すると発表した。
Entrust IdentityGuardは、オンラインサービスでのID情報のセキュリティ向上を目的とした認証セキュリティ製品。ユーザーごとに異なる乱数表を配布し、行列で指定した乱数表上の数字をサーバーに送ることで認証を行う。乱数表に表示される英数字の組み合わせ数は天文学的な数となり、また要求される行列が認証のたびに変わるため、ID・パスワードと比べて、認証強度が高まる。また、乱数表を利用した認証は理解しやすいことから、利用者への教育の負担を低減でき、サービス提供者側は容易に導入しやすいとしている。
そのほか、フィッシング詐欺で問題となっている詐欺メールを防止するメール送信者認証などにも応用可能な、Webサービスを利用したJavaツールキットも提供。サービス運営上重要な通知を詐欺メールと区別させることができ、サービスの信頼性、運用性の向上も図れるとしている。
参考価格は、10万ユーザーの場合、420円/ユーザー。100万ユーザーの場合、240円/ユーザー。サーバーの価格は315万円。これら以外に、ソフトウェアのインストール、構築などの費用、および保守料などが必要。同社では、フィッシング詐欺対策に有効活用できるとして、セキュリティ対策に特に注力している金融業界やISPなどを対象に販売するとしている。
■ URL
エントラストジャパン株式会社
http://www.entrust.co.jp/
ニュースリリース
http://www.entrust.co.jp/news/2005/0224.html
製品情報
http://www.entrust.co.jp/products/identityguard/
( 福浦 一広 )
2005/02/25 12:24
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