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オープンソースソフトだけでシングルサインオン環境を構築するサービス


「COM-CA Open Edition」システム構成図
 NTTコムウェア株式会社は、オープンソースソフトウェア(以下、OSS)の認証基盤を用い、高セキュリティのシングルサインオン環境を低コストで構築するサービス「COM-CA Open Edition」を3月1日から提供を開始する。

 同社は、シングルサインオンを構築するサービスとして市販パッケージソフトを組み合わせた「COM-CA」を提供している。今回、市販パッケージソフトではなく、OSSだけを組み合わせた認証基盤サービスとして、COM-CA Open Editionが発表された。

 主な特長として、構築費用の削減と、信頼性の向上を挙げている。COM-CA Open Editionでは、OSSのライセンス料が発生しないため、利用者数が多くなるほど価格優位が大きくなる。また、OSSはソフトの構造が公開されていることから、OSSコミュニティによる不具合の発見や対処が早く、またユーザー自身が対処することも可能な点が信頼性の向上の理由として説明している。

 使用されるOSSは、利用者DBサーバーにOpenLDAP 2.2.14 以降、認証局サーバーにOpenSSL 0.9.7d 以降、認証サーバーおよび認可サーバーにApache 2.0.50以降、mod_replace 0.1.0以降。ハードウェアおよび対応OSは、これらのOSSが動作するものが対象となっている。

 同社では、4月1日に全面施行となる個人情報保護法への対応需要を見込み、1,000人以上の企業、複数社でシステムを共同利用する流通業界、企業グループなどを対象に、2007年度末までに12億円の受注を目指すとしている。なお、NTTコムウェアグループ(約1万ユーザー)では、2005年9月から順次既存のCOM-CAからCOM-CA Open Editionに置き換える予定であることを発表している。



URL
  NTTコムウェア株式会社
  http://www.nttcom.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.nttcom.co.jp/news/pr05022401.html


( 福浦 一広 )
2005/02/25 13:11

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