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沖電気、“音”をワンタイムパスワードに利用した個人認証システム


音響署名カードシステムの利用イメージ。カード上のボタンを押すとワンタイムパスワードを“音”で出力する
 沖電気工業株式会社は2月28日、ワンタイムパスワードに“音”を利用する個人認証ソリューション「音響署名カードシステム」を4月より提供すると発表した。同ソリューションは、株式会社沖電気カスタマアドテックおよび沖コンサルティングソリューションズ株式会社と共同で提供する。なお、同システムは、4月より沖電気グループにおいて5000人規模での運用を行う予定。

 音響署名カードシステムは、仏AudioSmartCard SAが開発したシステム製品。利用者が音響署名カードを押すと、カード内で生成されたワンタイムパスワードが暗号化され、音響信号に変調して“音”を出力。利用者はその音をPCやシンクライアント、PDAなどのリモートアクセス端末のマイクフォンで取り込み、その後に暗証番号を入力することでログインできる。リモートアクセス端末に取り込まれた音響信号は、暗号化ワンタイムパスワードに復調され、暗証番号とともに認証サーバーへ送られるため、ワンタイムパスワードを盗まれる心配がなく安全性の高い個人認証が実現できるとしている。また、電話からの音もワンタイムパスワードとして利用できるため、電話経由での個人認証にも利用できる。

 価格は、音響署名カード1000枚、クライアントソフト・認証サーバーソフト1000ライセンスで構成される「リモートアクセス用個人認証パッケージ(1000ユーザーモデル)」が1200万円から。なお、ハードウェア、SI費用、ソフトウェアの年間保守費用などは含まれていない。同社では、今後2年間で15万ライセンスの販売を目標としている。



URL
  沖電気工業株式会社
  http://www.oki.com/jp/
  株式会社沖電気カスタマアドテック
  http://www.oca.co.jp/
  沖コンサルティングソリューションズ株式会社
  http://www.okiconsulting.com/
  プレスリリース
  http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2005/02/z04143.html


( 福浦 一広 )
2005/02/28 11:57

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