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リコー、情報保護機能付きのハイブリッドCD-R「CryptDisc」


CryptDiscのメディア
 株式会社リコーは、機密情報保護機能を備えたCD-Rソリューション「CryptDisc(クリプトディスク)」を、3月14日に発売する。価格は、「CryptDisc鍵発行ソフトウェア」(以下、鍵発行ソフト)が3,150円、CryptDiscメディアが50枚パックで103,950円から。

 CryptDiscは、データを暗号化してセキュアにやりとりするためのソリューションで、メディアには、CD-ROM部分とCD-R部分を併せ持つハイブリッドCD-R(記録容量600MB)を利用。ROM部分に暗号化・復号化用ソフトを搭載する自己完結型のシステムであるため、別途アプリケーションをインストールする必要がない。また使った分しかコストがかからない仕組みを採用しているので、消耗品感覚で利用できるという。

 暗号・復号を行うソフトは、暗号モジュールのセキュリティ要件の規格「FIPS140-2」認定を受けているほか、暗号化に際しては実績のあるC4Custom、米国政府の標準暗号方式であるAESのいずれかを利用可能。また、CryptDiscメディアを一般のCD-Rメディアにコピーしようとしても、読み出し時に復号化ソフトが起動しない仕組みや、鍵そのものを公開鍵暗号で暗号化する二重暗号化方式などによって、高いセキュリティが確保できるとしている。

 利用に際しては、1)データを受け取りたいユーザーが鍵発行ソフトで公開鍵(暗号化用)と秘密鍵(復号用)を発行し、市販のUSBメモリに記録。またあわせて、公開鍵をCryptDiscメディアに書き込んで、データの発信側に渡しておく。2)発信側はこの鍵でデータを暗号化した後、返却する。3)回収したメディア内のデータを秘密鍵で復号する、といった手順を踏む。またこのほか、お互いに公開鍵・秘密鍵を持ち、双方で暗号化・復号化を行うパターンにも対応できるとのこと。

 CryptDisc/同鍵発行ソフトウェアの対応OSは、Windows XP SP1a以降/2000 SP4/Me/98 SE。



URL
  株式会社リコー
  http://www.ricoh.co.jp/


( 石井 一志 )
2005/03/01 15:52

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