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NEC、機密文書への不正アクセス経路を自動的に検査するシステムを開発


 日本電気株式会社は3月4日、システムの設定不備や管理不備による文書漏えいを未然に防ぐ「機密文書漏洩検査システム」を開発したと発表した。同社内での利用により、導入効果の実証と改良を進め、情報漏えい対策ソリューション、セキュリティ運用サービス、文書管理ソリューションなどでの実用化を目指す。

 今回発表された機密文書漏洩検査システムは、機密文書に不正にアクセスできる状態を自動的に発見するシステム。文書解析に基づく機密レベル判定技術と、機密レベルに応じたアクセス制御がシステムで正しくなされているかを検査する設定検査技術を新たに開発、それらを組み合わせることによって実現したとしている。

 主な特長は、1)人名と住所・電話番号の組があるなど、文書の内容と構造を解析し、機密レベルを判定、2)文書にネットワークのどこから誰がアクセスできるかを表現する経路グラフモデルの構築、3)機密文書へ不正にアクセス可能かどうかを経路グラフ上で検査、4)発見した不正アクセスに関係する設定情報を特定し、修正案を提示、など。

 同社では、文書を格納するシステムの設定不備や文書管理の不備により生じる漏えい事故に対応するシステムとして、情報漏えい対策、セキュリティ監査、文書管理・個人情報管理・Webサイト管理などの分野に幅広く適用するとしている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0503/0402.html


( 福浦 一広 )
2005/03/04 11:32

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