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Acrobatを用いたe文書法対応タイムスタンプソリューション、PFUから |
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e文書法とは、紙での原本保存が義務化されている文書・帳票を、電子データで原本保存することを認める法律の通称で、4月の施行が予定されている。この法律では、これまでも一部認められてきた「電子文書（はじめから電子データで作成された文書）」に加え、「電子化文書（もともと紙で作成されスキャナなどでイメージ化された文書）」も、一定の技術要件を満たす場合は原本と見なされるようになるため、文書の電子化に対する期待が高まってきているという。 しかし、紙ベースの文書では改ざんの有無を容易に見つけ出せるのに対し、電子文書・電子化文書では痕跡を残さない改ざんが行われる危険性がある。また一般的でないファイル形式を利用してしまった場合、見読性が継続して確保できない可能性も存在するし、電子データは紙と異なり、文書がいつ作成されたものかを特定しにくい点など、原本として認めてもらうためには、いくつかの課題をクリアする必要がある。 そこで両社は、「OSやプラットフォームに依存しないオープンスタンダードであり、世界で広く使われている。将来にわたって見読性が確保できる」（アドビのマーケティング本部、沢昭彦本部長）とアドビが自信を持つPDF形式をベースにソリューションを組み上げた。このPDFに、電子署名、タイムスタンプサービスを付与することで、「作成者の特定」に加え、「タイムスタンプ付与時刻以前に確実にデータが存在したこと」「それ以降データが作成者本人にも改ざん・修正されていないこと」が証明できる、信頼性の高いプラットフォームとして利用できるという。 具体的には、Acrobat 7.0用の「PFU タイムスタンプ for Adobe Acrobat」プラグインをPFUが無償提供し、Acrobat 7.0上で作成されるPDFファイルに、「PFU タイムスタンプサービス」のタイムスタンプを付与できるようにする。同サービスでは、セイコーインスツルの時刻配信サービス「クロノトラスト」の時刻配信監査を、公開鍵の証明書には日本認証サービス「タイムスタンプ局用証明書発行サービス」を、それぞれ採用することで、第三者機関による高い信頼性を持つサービスとして提供を行っているという。 また電子署名・タイムスタンプはPDFファイル内に埋め込まれ、タイムスタンプトークンファイルのような別のファイルを伴わない点が、既存のソリューションと異なるという。このためユーザーは1つのファイルを管理するだけでよく、電子署名・タイムスタンプを紛失する危険性がないほか、タイムスタンプの検証は、新たにソフトを購入しなくとも、アドビから無償で提供されているAdobe Reader 7.0上で行えるメリットがある。PFU タイムスタンプサービスの価格は、1000スタンプ発行ライセンスパックで1万円（税別）から。PFU タイムスタンプ for Adobe Acrobatは前述のように無償で提供される。
■ ＵＲＬ アドビ システムズ株式会社 http://www.adobe.co.jp/ 株式会社PFU http://www.pfu.fujitsu.com/ プレスリリース http://www.pfu.fujitsu.com/topics/new050322.html ■ 関連記事 ・ PFU、電子化文書の信頼性を高めるタイムスタンプサービスを9月より提供（2004/06/21） ・ アドビ、起動が高速化したAcrobat 7.0を1月より発売（2004/12/01）
（ 石井 一志 ）
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