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NTT Com、秘密分散法を用いた「セキュアUSBメモリサービス」


 NTTコミュニケーションズ株式会社は、専用USBメモリとWebサービスを組み合わせた「セキュアUSBメモリサービス」を3月25日から提供すると発表した。

 今回発表されたセキュアUSBメモリサービスは、個人情報などの重要情報を専用USBメモリとWebサービスを組み合わせることで外部に持ち出せるサービス。同サービスでは、同社が新たに開発した「秘密分散システム」が利用される。

 秘密分散システムは、元のファイルを3つの分散データに分けることで、機密性を図るシステム。分散データのうち、2つを組み合わせなければ、元のファイルに復元できないため、ひとつの分散データを紛失しても情報漏えいにならないのが特徴。また、独自演算を使用しており、従来の秘密分散法では困難とされていた大容量のデータを高速に処理することができるため、スムーズな情報の分散、復元が可能。復元したファイルと元のファイルは、ハッシュ値の照合により同じであることを証明することもできる。

 同サービスの利用方法は、1)VPN経由で専用Webサイトに接続、2)専用USBメモリをPCに接続した状態で持ち運びたいファイルを指定、3)元のファイルが3つのデータに分散され、同社のデータセンターに保管、また1つのデータが専用USBメモリに保管される、4)分散されたデータの1つをPCにダウンロード、5)復元する際は、専用USBメモリの復元プログラムを使って、専用USBメモリ内のデータとPCにダウンロードしたデータを結合して復元、という流れとなっている。また、元のファイルは専用USBメモリ内に復元され、専用USBメモリを取り外すと自動的に消去されるという仕組みになっている。

 価格は、初期費用が10万円(専用USBメモリ5本含む)、月額料金は15万円(保管データ量10GB~)より。



URL
  NTTコミュニケーションズ株式会社
  http://www.ntt.com/
  ニュースリリース
  http://www.ntt.com/release/2005NEWS/0003/0324.html


( 福浦 一広 )
2005/03/24 18:29

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