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MBSD、企業のコンプライアンス対策を支援するセキュリティシステム


 三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD)は3月30日、米Verdasysとパートナーシップを締結し、同社製品の国内での取り扱いを開始したと発表した。MBSDでは、米Verdasysの主力製品であるセキュリティプラットフォーム「Digital Guardian」を中心に、2005年度末までで10億円の売り上げを見込んでいる。

 Digital Guardianは、企業の情報資産保護とコンプライアンスを支援するセキュリティ製品。クライアントPCにエージェントソフトをインストールしておけば、特別な設定をしなくとも、ファイル/アプリケーションの操作、ネットワーク通信、印刷、外部メディア利用などの履歴を管理サーバーへ収集できる。

 また事前にポリシーを設定しておくことも可能で、これにユーザーが違反した場合には、操作画面に警告を促すダイアログの表示を行えるため、不正行為の抑止効果が見込める。この機能はオフライン時も有効で、最新のポリシーに基づき操作の制限を行えるほか、ログを暗号化してクライアントPC内に保存しておき、次回オンラインに復帰した際にサーバーへ送信する方法で、一貫性を確保する。

 加えて、こうして収集されたログを元に、特定のアプリケーションの利用状況やファイルの操作状況を、ユーザー別、時系列などの異なる角度から解析し、グラフ化して表示する機能を搭載。インシデント発生後の原因追及を支援する。さらにログは暗号化して保存され、管理者にも改ざんすることができないようになっていることから、フォレンジックにも活用できるとのこと。

 参考価格は、従業員1000名規模の企業で利用する場合、1従業員あたり2万8000円程度。



URL
  三井物産セキュアディレクション株式会社
  http://www.mbsd.jp/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.mbsd.jp/pdf/1112097718_4606.pdf


( 石井 一志 )
2005/03/30 11:29

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