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クリアスウィフト、情報漏えい対策機能を備えたメールセキュリティソフト新版


英Clearswiftの副社長、イアン・ボウルズ氏
 クリアスウィフト株式会社は4月6日、メールセキュリティ管理ソフトの新版「MIMEsweeper for SMTP 5.1」を発表した。価格は50ライセンスあたり55万円(税別)から。4月28日の発売を予定している。

 MIMEsweeper for SMTPは、メールの中身をチェックし、ポリシーに違反するメールをブロックするセキュリティソフト。送信メールの内部を確認して情報漏えいを防止したり、受信メールをチェックして不適切なメールや迷惑メールをブロックする機能を備える。同社ではこれまで、「MAILsweeper for SMTP」の名称でメールセキュリティソフトを販売してきたが、今回より親ブランドの「MIMEsweeper」に、ソフトの名称を統一した。

 クリアスウィフトでマーケティングを担当している宮本哲也氏によると、「今回の新版では、スケーラビリティや管理機能を向上させ、より柔軟な利用形態を取れるようにした」点が特徴という。まず管理面では、管理者の役割に応じて管理権限を分散設定できるようにした。もちろん1人ですべてを担当させることも可能だが、たとえば営業部の担当者にその部署の管理だけを分担させたり、セキュリティ担当者に迷惑メールとウイルスのメッセージエリア管理を、コンプライアンス担当者には個人情報のメッセージエリア管理を分担させたりすることが可能になった。

 さらに、ポリシーを簡単に設定できるようにするためのテンプレートをソフトの標準機能として用意したほか、ポリシー変更の負荷を軽減するため、迷惑メール対策の定義ファイルやスクリプトを自動でアップデートする機能も備えた。

 一方スケーラビリティということでは、1つのPCS(ポリシー管理サーバー)から、最大4台のPS(メールのフィルタリング処理を実際に行う処理サーバー)を管理できるようになったほか、ポリシー設定の変更時に、PCSから複数のPSへまとめて配信する機能を新たにサポートした。MIMEsweeper for SMTPではPCSとPS以外に、データベースサーバー、管理機能を担当するWebサーバー、監査サーバーが必要となるが、今回の機能向上によって、PSやPCSを含めた各サーバーをコンポーネントとして1台のサーバー内に同居させる構成にも、別々に配置する構成にも対応できるようになったので、小~大規模まで、ユーザーの環境にあわせたシステムを構築可能という。

 英Clearswiftの副社長、イアン・ボウルズ氏は今回のバージョンアップに関して「ユーザーのニーズを反映したもの」である点を主張。またこれまでは英語版を開発後、各国語版としてローカライズ作業を行っていたものを、今回の新版より「各言語版を同時リリースする」方針に変更したことを表明し、よりタイムリーな製品提供が行えるようになった点を強調していた。



URL
  クリアスウィフト株式会社
  http://www.clearswift.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.clearswift.co.jp/news/PressReleases/index.php?f=050406.dat

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( 石井 一志 )
2005/04/06 19:51

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