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SGアンチスパイ
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株式会社ジャングルは、株式会社アークンが開発したスパイウェア対策に重点を置くセキュリティパッケージソフト「SGアンチスパイ」を4月21日より発売する。価格は8,190円で、他社製セキュリティソフトユーザーを対象とした特別優待版が6,090円。
SGアンチスパイは、PC内の情報を盗み出すスパイウェア対策を中心に、ウイルスやトロイの木馬など、俗にマルウェアと呼ばれる悪意あるプログラムの検出と駆除を行うセキュリティ対策ソフト。アンチウイルス機能はロシアのKaspersky Labsが開発したエンジンを搭載し、アークンらが提供するスパイウェア検出エンジンと合わせて14万以上の不正プログラムに対応するという。
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アークン 代表取締役社長 渡部章氏
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アンチスパイウェア機能は、ウイルス対策から発展した個人向けセキュリティ対策ソフト市場で大きなシェアを持つ製品群でも搭載されつつある。しかしアークン代表取締役社長の渡部章氏は、ウイルスとスパイウェアの性質上の違いから、それらでは対応できないスパイウェアが多く存在すると指摘する。「ウイルスは感染して増殖するが、スパイウェアはPCにインストールされるため、駆除にはアンインストールする必要がある。SGアンチスパイは、シグネチャベースで検出すると同時にどのようにインストールされたかをチェックする」（渡部氏）。スパイウェアが検出された場合、“削除”するのではなく“アンインストール”作業を行う。万が一Windowsが不安定になった場合は、元の状態にリストアでき、スパイウェアは“隔離”できる。これがウイルス対策が中心のセキュリティソフトとSGアンチスパイの違いと渡部氏は説明する。
また、シマンテックやトレンドマイクロ、マカフィーなど主要なセキュリティソフトとの併用が可能で、これらのユーザーでもスパイウェア対策の強化が可能。スパイウェアの検出は、Windowsに常駐してのリアルタイム監視のほか、不正プログラムが侵入する可能性の高い領域を検索する「クイックスキャン」で、素早く検出できることも特徴としている。
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スパイウェアのほか、ウイルスやトロイの木馬など検出した不正プログラムを種別にカウントし、対処方法を指定できる
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発表会では実際にスパイウェアを使ってキーロギングやスクリーンショットの不正取得などのデモが行われた
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ファイルの送受信やプログラムの実行も可能。「ボットネットはこのようにして特定サイトの一斉攻撃などが行われる」（渡部氏）
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弁護士 小澤哲郎氏
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スパイウェア対策は、ウイルス対策に比べて認知度が低く、ウイルス対策ソフトにバンドルされている場合も多いため、現在のところ市場規模は小さい。しかし個人情報保護法施行にともない情報漏えい対策として、ジャングルでは今後急速に拡大するとしている。同社企画マーケティング本部マネージャーの内田直人氏によると、2004年度の市場規模が約5億円であるのに対し、2008年度には1200％増の約60億円になると予測。さらに「企業のIT担当者の66％が、今後ウイルス対策よりスパイウェア対策が重要になると予測している」と述べた。同社ではこれに先駆けてSGアンチスパイを投入することで初年度10万ライセンスとシェア60％獲得を目標としている。
発表会に同席した弁護士の小澤哲郎氏は個人情報保護法の20条で「個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならない」と規定されている点を挙げ、以下のように警告した。「現在、個人情報を扱う事業者は、スパイウェアによる情報漏えいや悪用の危険があることを認識しなければならないといっても過言ではなく、近い将来常識としてウイルスと同様にスパイウェア対策をしなければ“適切な処置を講じた”とはいえなくなってしまう可能性が高い」。
■ ＵＲＬ
株式会社ジャングル
http://www.junglejapan.com/
株式会社アークン
http://www.ahkun.jp/
プレスリリース
http://www.junglejapan.com/release/2005/0408.html
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・ 「スパイウェアは新たなセキュリティリスクの元になる」、シマンテック（2005/03/09）
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（ 朝夷 剛士 ）
2005/04/08 18:48
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