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アークン、ファイルを暗号化したまま平文と同様に扱えるセキュリティソフト


 株式会社アークンは、機密情報管理システム「DataClasys III」を6月初旬より出荷開始すると発表した。

 DataClasysは、ファイルを機密区分ごとに管理するセキュリティソリューション。極秘、社外秘、部外秘など、機密レベルに応じてファイルを暗号化することによって、文書管理ポリシーに準拠した管理が、デジタル文書にも適応できるようになるという。特徴は、権限を組織・職位に沿って設定可能な点。たとえば「極秘」レベルの文書は本部長以上に閲覧/更新権限を与え、部長職/課長職には閲覧権限のみを渡す、といった運用を行える。この権限は組織や職位に付与され、利用者の所属部署や職位の変更情報をDataClasysサーバーに登録すれば、その時点からユーザーの権限が変更されることから、人事異動、組織変更があっても柔軟に対応できるとのこと。

 また、従来の暗号化ソリューションでは、暗号ファイルの操作時にいったん平文ファイルを生成するものが多かったという。しかしDataClasysでは暗号ファイルのデータ部分のみを復号してアプリケーションに直接渡すため、無防備な平文ファイルを作成することなく、閲覧や更新作業を実施できる。さらに、WordやExcelのハイパーリンクやマクロで開く先のファイルが暗号化されていても、きちんと閲覧することが可能という。もちろん、閲覧や更新などの作業は権限を持つユーザーに対してのみ許可される。

 加えて、暗号化されたファイルの利用履歴を記録する機能も搭載しており、日時、ユーザー名、ファイル名、機密区分、利用アプリケーションなどを記録可能。不正使用や乱用を抑止できるとのこと。

 対応環境は、DataClasysサーバー側がWindows XP Professional/2000/Server 2003、クライアント側がWindows XP/2000 Professional。価格は、30ユーザーまで利用可能な最小セットが34万5000(税別)となっている。



URL
  株式会社アークン
  http://www.ahkun.jp/
  ニュースリリース
  http://www.ahkun.jp/company/news_press/download/p_dc_nr_v3.txt


( 石井 一志 )
2005/04/26 12:36

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