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米WatchGuard、1Gbpsスループットのハイエンドファイアウォール |
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Firebox X Peakシリーズは、Firebox Xシリーズの最上位製品。400Mbps～1Gbpsのファイアウォールスループット、190Mbps～400MbpsのVPNスループットを持つ3モデルがラインアップされ、企業の本社など、主に大規模なネットワーク環境での利用が想定されている。また、同じシリーズ内ではモデルが異なっても単一の筐体を使用する、同社製品のこれまでの特徴を引き継ぎ、ソフトウェアによって制限を解除すれば、すぐに上位の製品にアップグレードできるようになっている。 物理インターフェイスとしては、3基のGigabit Ethernetポート、7基の100BASE-TX/10BASE-Tポートを備えており、高速ネットワーク環境にも対応できる。ただし、下位モデルではネットワークインターフェイスの使用にも制限がかかっており、たとえば3モデル中最下位のX5000では、Gigabit Ethernetポートも100BASE-TX/10BASE-Tポートとして扱われる。価格は、X5000で143万9000円より。 ウォッチガードの代表取締役社長、中井健二氏によれば、これまでウォッチガードはハイエンドのラインアップが弱かったことから、中堅・中小企業向けの製品を提供するベンダだと認識されていることが多いという。しかし、「新製品の投入ですべてのラインアップがそろい、より大きな企業に対しても営業を行えるようになる」点を強調。「営業サイドの人間からすれば、長い間待ち望んでいた製品といえる」と述べ、期待を表明していた。 ■ 階層型セキュリティアーキテクチャを強化するソフトウェア
加えて今回は同社のアプライアンス向けに、「ゲートウェイ・アンチウイルス/IPS」オプションが提供される。これはシグネチャベースの技術によってILSを補完するもので、トラフィックをリアルタイムにスキャンし、ウイルスに感染した圧縮ファイルの検査機能や、悪意のあるトラフィックの防御機能などを付加する。対応プロトコルは、ウイルス対策部分がSMTP、IPS部分がすべてのTCPポート。 中井社長は、こうした製品がラインアップに追加されたことで、前述のように大企業に向けた営業を強化することを表明したほか、「企業が要望する機能、使い方は業種ごとに違うため、今後はパートナーと業種別ソリューションをたくさん作って、アプローチしていきたい」とした。まずは、医療業界向けや個人情報保護法に関連したソリューションから、製品化を目指す。 また、地域に密着したパートナーの拡充と、日本語対応だけでなく、国内のISPとの接続テストなども含めた「真のローカライズ」強化なども実施し、ウォッチガードの価値を高めていきたいと主張していた。 ■ ＵＲＬ ウォッチガード・テクノロジーズ株式会社 http://www.watchguard.co.jp/ ■ 関連記事 ・ ウォッチガード、ソフトウェア適用だけでアップグレード可能なファイアウォールを発表（2004/02/12） ・ ウォッチガード、セキュリティアプライアンスのアップグレードライセンスを提供（2004/04/02）
（ 石井 一志 ）
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