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マカフィー、「優先度の高い資産から守る」脆弱性管理ソリューション


Foundstone 1000A Appliance
 マカフィー株式会社は5月12日、企業内ネットワークやサーバーなどのIT資産における脆弱性管理を行うソリューション「McAfee Foundstone(以下、Foundstone)」製品群の販売を国内において開始すると発表した。

 Foundstoneは、各サーバーをはじめとした企業内ネットワーク上にあるIT資産に対し、セキュリティ関連を中心とした情報の収集と管理を行い、問題のある個所や対策方法の状況把握、対処後の確認、レポートの作成などを行うソリューション。元は米McAfeeが2004年10月に買収した米Foundstoneの製品で、McAfeeはこれを同社のラインアップに統合し、本格的な展開を開始する。

 Foundstoneの大きな特徴は、管理するIT資産についてビジネスに与える影響に応じて優先順位を設定でき、順位の高いものに対して優先的にリスク対策が行えるというもの。例えばウイルスや脆弱性の発見などの脅威が発生した場合に、まず基幹サーバーやデータベースなどの状況と、Foundstoneの持つ(収集する)対策のナレッジを統合的に参照でき、いち早く対策が行える。


マカフィーの脆弱性対策ライフサイクルと対応製品

米McAfee フィールドマーケティング副社長 Robin L.Matlock氏
 ネットワーク上のIT資産の検出や情報収集は、エージェントを利用せずに行うことができ、管理者権限を付与すればレジストリの中身などより詳細な情報収集が可能で、同社によると、この時点で潜在する脆弱性の9割は特定できるとしている。

 なお、今回発売されるFoundstoneは、基本的に買収前に販売されていたものと同等で、今後、発見された脆弱性に対し同社製品が自動的にその対策を行うなどの連係機能を加え、強化していくとのこと。

 米McAfee フィールドマーケティング副社長のRobin L.Matlock氏は、企業内にある資産の価値はすべて同等ではないので、まずはそれぞれの価値と優先順位を把握することが重要とし、「どこがビジネスにとってクリティカルなのかを理解したところで、はじめて自社にとっての本当のリスクは何なのかがわかる」と述べた。同社ではFoundstoneを脆弱性に対するライフサイクル管理に組み込み、同社製品と組み合わせた包括的なソリューションを提供していく方針としている。

 製品は、Foundstoneの基本機能を持つソフトウェア「Foundstone Enterprise」、Foundstone Enterpriseを搭載したアプライアンス「Foundstone 1000A Appliance」、および管理機能の強化やより大規模ネットワークに対応するオプションで構成される。価格は管理対象の数により異なるが、最小構成となる対象機器50個とアプライアンス本体(150万円)、その他サポート料込みで300万円を切るくらいになるとしている。同社では初年度2億円の販売を目標としている。



URL
  マカフィー株式会社
  http://www.mcafee.com/jp/

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( 朝夷 剛士 )
2005/05/12 16:22

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