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検疫ソリューションのイメージ
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東日本電信電話株式会社(以下、NTT東)は、セキュリティポリシーで定められた基準を満たさないクライアントPCの接続を拒否する、「検疫ソリューション」を、6月6日より提供開始すると発表した。
Windowsのセキュリティパッチ適用状況や、ウイルス対策ソフトの定義ファイル更新状況などを確認して、基準をクリアしないPCをネットワークに接続させない、いわゆる「検疫ネットワーク」の製品に対しては、市場の注目も高まっており、各社がこぞって発表している段階だ。
今回NTT東が発表した検疫ソリューションも、この検疫ネットワークに分類されるもの。社内ネットワークへ接続しようとするPCは、いったん検疫ネットワークへVPNで接続してチェックを受ける。ここで問題がなければ、新たに社内の一般ネットワークにVPNで接続し直して、通常通り業務を行うことができるようになるという。
またこのソリューションでは、クライアントPCの端末認証結果やセキュリティ状態によって、VPNとパーソナルファイアウォールソフトの設定が自動的に変更され、クライアントPCの通信を制御する仕組みを採用しているので、認証に伴うネットワークのつなぎ変えの際でも、どのネットワークへつなぐかということを、ユーザーが意識する必要はない。
加えて、不正な端末が持ち込まれたとしても、パーソナルファイアウォールソフトとVPNゲートウェイによって防御されるほか、クライアントの通信も暗号化されていることから、一般のユーザーは安全にネットワークを利用し続けられるとのこと。
ラインアップには、端末認証と利用期間による認証を行い、基準をクリアしているPCにのみ社内ネットワークへのアクセスを許可する「ベーシック」と、上位版「アドバンスド」の2種類が用意された。アドバンスドでは、端末認証と利用時刻チェックに加えてセキュリティ状態も検査されるほか、基準を満たさないPCに対して、パッチ適用やアップデートサイトへの誘導を行う仕組みを備える。
価格は個別見積もりだが、1000ユーザー規模でのベーシックの参考価格は、700万円程度になるとのこと。NTT東では、3年間に50社への提供を見込む。
■ URL
東日本電信電話株式会社
http://www.ntt-east.co.jp/
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0506/050602c.html
( 石井 一志 )
2005/06/02 16:28
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