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ProtecPaper Standard Editionの利用概念図
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沖電気工業株式会社(以下、沖電気)は6月13日、印刷物が流出した場合に情報漏えい元の特定を可能にするソフト「ProtecPaper Standard Edition」(以下、ProtecPaper)を発表した。
ProtecPaperは、印刷時に、出所情報を地紋として自動的に書き込んでおくことで、情報流出元の特定を可能にするソフト。出所情報の書き込みを行う「ProtecPrint」と、印刷物をスキャナから読み込んで出所情報を表示する「ProtecCheck」の両製品から構成されている。
このうちProtecPrintはプリンタドライバ形式のソフトで、同社が開発した微細地紋「Val-Code」を付加する役割を持つ。同地紋は紙面全面に付加されるが、一様な地紋として文書の背景に印刷されるため、消去が困難なだけでなく、見た目を損なうこともないという。またProtecCheckによる特定作業に際しては、複写物や用紙の一部からでも、印刷元の特定が行えるとのこと。
情報セキュリティ大学院大学の調査によれば、情報漏えい原因の約1/4が印刷物からの流出だとのことだが、沖電気では「これを利用すると、印刷物が流出した際に流出元を特定できるほか、情報漏えいの抑止効果も期待できる」としている。
端末1台あたりの価格は、ProtecPrintが9800円(税別)、ProtecCheckが25万円(同)。なお同社では、ProtecPaperの発売にあわせて、7月末まで使用可能な評価版の無料体験キャンペーンを実施する。
■ URL
沖電気工業株式会社
http://www.oki.com/jp/
ニュースリリース
http://www.oki.com/jp/Home/JIS/New/OKI-News/2005/06/z05022.html
( 石井 一志 )
2005/06/13 14:51
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