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知人の氏名など“生活記憶”をパスワードに利用する認証システム


PASSMEMORYの認証画面イメージ
 ブレインズ株式会社は6月28日、ユーザーの“記憶”をもとに本人を認証する「PASSMEMORY」を、商用サービスとして提供開始すると発表した。

 PASSMEMORYは、株式会社カイ・コーポレーションが特許を持つ本人認証システムで、意味のない文字列をパスワードとして記憶するのではなく、ユーザーが生活の中ですでに覚えている語句などの「生活記憶」を利用して、本人を認証する。これはたとえば、過去における友人・知人の氏名や居住地などで、利用者本人が忘れる危険性が少ないほか、他人に盗まれにくいメリットがあるという。

 また利用に際しては、複数の語句の中から選択する方式を用いることが可能。この場合、キーボードによる文字入力、ICカードやバイオメトリクス機器といった特殊な入力装置を必要としないことから、携帯電話や、身体障害者用システムなど、入力方式に制限がある場合でも利用しやすくなるとのこと。

 ブレインズではこのたび、システムへの組み込み用途に利用できる認証アプリケーションモジュールを開発。イントラネットや会員制インターネットサービスなどを主な対象として、販売をスタートする。

 加えて今後は、携帯電話、企業内共有サーバー、電子行政サービスといった分野での利用者認証、eコマースサービス用の課金決済などへの応用や、「暗号化」「相手認証」との連携によって、インターネットセキュリティの統合ソリューションとして提供することなどを視野に入れるとしている。



URL
  ブレインズ株式会社
  http://www.thebrains.jp/
  プレスリリース
  http://www.thebrains.jp/news/press_050628.html


( 石井 一志 )
2005/06/28 14:39

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