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MBSD、「セキュリティポリシーの具現化を支援する」データ保護ソリューション |
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Digital Guardianは、情報システムではなく、システムが扱う「データそのもの」の保護に着目したセキュリティソリューション。Verdasysの創業者で、現在CEOの職にあるSeth Birnbaum氏は、こうした製品を開発した背景について「私たちがVerdasysを創業したのは、以前勤めていた企業で、内部犯行による大規模な情報漏えい未遂事件が起こったことがきっかけだ」と説明する。「こうしたことを防止するためのデータ保護ソリューションを探したが、当時は存在しなかった。そこで、自分たちで作ってしまえ、ということになった」というのである。 確かに、かつてのセキュリティ製品はファイアウォールに代表される、「境界」を守るためのものが主流だった。しかし脅威が多様化した今では、こうした製品だけでは不十分であるとVerdasysでは考え、「完全なデータコントロール」を提供することで、データそのものを十分に保護できる製品を開発しているという。 そのDigital Guardianは、ポリシーに基づいてファイル操作などの制御を行う機能はもちろん、「権限を持つ正規のユーザーも、情報漏えいの大きな要因の1つ」（Birnbaum氏）であるため、PCやサーバーの操作ログ一切を採取し、後から検索を行える機能も搭載。両機能によって、さまざまな法規制に対応したコンプライアンスのためのソリューションとして、高い威力を発揮できるという。
今回の新版ではこうした機能に加え、ポリシー作成に関してより柔軟な設定を行えるようにした。たとえば新版では、「ファイルがどこから来てどこへ行くのか」ということを認識できるようになったので、「ファイルサーバーにあるファイルは一切クライアントPC内には保存させない」というポリシーだけでなく、「暗号化した特定フォルダだけには保存を許容する」というポリシーもあわせて設定することで、運用の柔軟性を確保できる。 またActive Directoryとの連携を強化。Active DirectoryやWindowsドメインの情報を吸い出して、これをもとにポリシーの適用範囲を設定することも可能になった。加えてエージェントソフトをターミナルサーバー内にインストールすることで、Citrix Presentation ServerやMicrosoft Terminal Serverを利用する環境においても、ログ管理機能などを使用できるようにしている。 Digital Guardian 3.0の対応環境は、管理サーバー側がWindows Server 2003とSQL Server 2000 SP3a、エージェント側がWindows XP SP1以降/2000 SP4/Server 2003。 販売モデルとしては、ライセンス販売とSIを提供し、「『内部統制のポリシーをせっかく策定したのに具現化策がない』、というニーズにこの製品で応える」（MBSDのマーケティング本部長、新井一人氏）という大企業向けのパターンと、ポリシー策定の部分も含め、機能全体をサービスとして販売する中小規模企業向けのパターンの2つを用意。インテグレーションパートナー、サービスパートナーに位置付けるパートナーとともに幅広いユーザー層に対して販売を図り、2005年度末までに10億円の売り上げを見込む。 ■ ＵＲＬ 三井物産セキュアディレクション株式会社 http://www.mbsd.jp/ プレスリリース（PDF） http://www.mbsd.jp/pdf/1120609387_4787.pdf ■ 関連記事 ・ MBSD、企業のコンプライアンス対策を支援するセキュリティシステム（2005/03/30）
（ 石井 一志 ）
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