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日立、ネットワーク上の業務データを保護する「セキュア通信基盤ソリューション」


 株式会社日立製作所(以下、日立)は7月13日、企業ネットワーク上の業務データをセキュアにするためのソフトを開発したと発表した。同社では、これを各企業に適応させるためのコンサルティングから、設計・構築・運用・維持までのサービスを一元的に提供する「セキュア通信基盤ソリューション」を、7月15日より販売開始する。

 このソリューションでは、PKIの電子認証技術や暗号化通信をはじめとする機能を1つのソフトに統合。各種セキュリティ製品を組み合わせたり、アプリケーションを新たに開発したりすることなくセキュアな環境を構築できるため、実装期間の短縮やコストの削減が見込めるほか、既存のネットワーク/コンピュータシステム、業務アプリケーションへ変更を加える必要がない点も特徴という。

 具体的には、企業内のPCサーバーとクライアントPCに新開発のソフトを設定することによって、ネットワークが自律的にユーザー認証・アクセス管理を実施し、許可されたユーザーによる暗号化通信の環境を実現する。加えて、サーバーで暗号化通信のための情報を一元管理することによって、拠点や端末の追加・変更の際にも、運用管理が容易に行えるようにしている。

 対応環境は、Red Hat Enterprise Linux ES3、Windows Server 2003 Enterprise Editionと、Windows XP Professional SP2。価格は個別見積もりが基本となるが、参考価格は、サーバー5台、クライアントPC100台規模のシステムで1400万円から。日立では、今後3年間に30億円の売り上げを目標としている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/07/0713a.html


( 石井 一志 )
2005/07/13 12:56

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