富士通株式会社は7月14日、クライアントPC向けの情報漏えい対策製品「Systemwalker Desktopシリーズ」のラインアップに、クライアントPCのネットワークへの不正接続を防止し、検疫ネットワークの構築を可能にする「Systemwalker Desktop Inspection」を追加すると発表した。
Systemwalker Desktop Inspectionは、未登録PCのネットワークへの接続を防止するソフト。登録済みのPCに対しても、ネットワーク接続時にセキュリティ監査を自動実行する機能をあわせて備えており、ウイルス対策ソフトのパターンファイル、OSのセキュリティパッチなどの更新・適用状況がポリシーに適合しないPCを、業務ネットワークに接続させないようにすることができる。加えて、既存の資産管理ソフト「Systemwalker Desktop Patrol」と連携し、最新のパターンファイルやパッチを配布する機能も備える。
対応OSは、管理サーバーがRed Hat Enterprise Linux ES 3、クライアントがWindows XP/2000 Professional SP3以降/NT 4.0 Workstation SP6a/Me/98 SE。
また富士通では同時に、Systemwalker Desktop Patrolと、クライアントPCの操作記録を管理するソフト「Systemwalker Desktop Keeper」の機能も強化した。前者には、PCのHDD上のデータを消去する機能を追加。廃棄・リース切れといった理由で利用を終了するPCから、情報が不用意に漏えいしないようにすることができる。
後者に関しては、クライアントPCごとだったセキュリティポリシーの設計機能を拡張し、利用者単位でのポリシー設計を可能にしたほか、クライアントPC内のファイル操作ログを収集する機能を加え、アクセス履歴管理機能を強化している。
価格は、Systemwalker Desktop Inspectionが31万6000円(税別)より、Systemwalker Desktop Patrolが18万9000円(同)より、Systemwalker Desktop Keeperが31万8000円(同)より。すべて8月末から出荷を開始する。
■ URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2005/07/14.html
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( 石井 一志 )
2005/07/14 12:13
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