Enterprise Watch
最新ニュース

サン、無線ICタグで機密書類の持ち出しを管理するシステム


ファイルの取り出し手順のイメージ

書類の管理画面
 サン・マイクロシステムズ株式会社(以下、サン)は8月24日、日本信号株式会社と協力し、無線ICタグを用いた機密書類管理システム「Sun Rayデータセキュリティオフィス」を開発し販売を開始すると発表した。

 Sun Rayデータセキュリティオフィスは、機密性の高い書類や重要情報が保存されたノートPC、CD-Rなどの、社員らによる持ち出しを管理するシステム。無線ICタグを用いて、書類などの所在検索や貸し出し、返却管理のほか、利用ユーザーの認証、不正持ち出しを防ぐための常時監視が可能になるという。

 システムは、日本信号の無線ICタグ対応セキュリティキャビネット「IS-Cabinet」と、サンのシンクライアント端末「Sun Ray Ultra-Thin Client(以下、Sun Ray)」、システム全体の制御・管理を行う無線ICタグシステム専用ソフトウェア「Sun Java System RFID Software」、およびサーバーを組み合わせたものとなっている。システムの標準価格は、最小構成で120万円から。

 無線ICタグの個体識別機能を利用して書類の所在を検索することが可能なほか、個々の書類にアクセス権を付与し、ユーザーごとの持ち出しを管理することができる。書類はIS-Cabinetで常時監視され、不正持ち出しが発生した際に警報を鳴らして警告する。

 書類をキャビネットから持ち出す際は、IDカードと管理端末のSun Rayでユーザー認証を行い、探したい書類の検索やアクセス権のある書類の確認を行った上で取り出す。書類を取り出すとログに記録され、取り出した書類のステータスが「貸出中」となる。




URL
  サン・マイクロシステムズ株式会社
  http://jp.sun.com/

関連記事
  ・ サン、シンクライアント管理ソフトと端末の新版(2004/12/14)


( 朝夷 剛士 )
2005/08/24 15:51

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.